風刺漫画家の半生を映画化 ガス・ヴァン・サント新作『ドント・ウォーリー』2019年5月公開へ
ガス・ヴァン・サント監督3年ぶりの新作『Don't Worry, He Won’t Get Far on Foot(原題)』が、邦題『ドント・ウォーリー』で2019年5月に公開される。
本作は、2010年に59歳で他界した風刺漫画家のジョン・キャラハンの半生を映画化したもの。2014年に他界したロビン・ウィリアムズは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(98)の公開時からジョン・キャラハンの半生の映画化を構想。当時から監督にと相談を受けていたのがヴァン・サントで、ウィリアムズの死後、映画化を決めたヴァン・サントが自ら脚本を書き、ついに完成に至った。ウィリアムズの遺志を受け継ぎ、主人公キャラハンを演じたのはホアキン・フェニックス。その他、ルーニー・マーラ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックが、キャラハンを支える周囲の人々を演じている。
舞台はオレゴン州ポートランド。アルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)は、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。しかし、いくつかのきっかけから自分を憐れむことを止め、持ち前の皮肉で辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。本作は、2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン映画祭に正式出品されている。
ヴァン・サント監督は本作について「この映画は、ジョン・キャラハン自身が執筆した彼の自伝『Don’t Worry He Won’t Get Far on Foot: The Autobiography of Dangerous Man』を映画化したものだ。キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名で、すごいスピードで街を(車椅子で)走り回っていたからね。また『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ。そして、彼が映画化の権利を持っているということをその時に知った。ロビンが、なぜキャラハンにこれほど興味を持ったのかは、彼の友人である俳優クリストファー・リーヴ(※初代スーパーマン、1970年代ジュリアード音楽院時代にルームメイトとなり、それ以来の友人。リーヴも事故により全身麻痺となる)の影響が大きかったようだ。映画を作っていくのは、まるで難しいジクゾーパズルにチャレンジするようなものだよ。本作も例外なくね」と語っている。
12月21日にはムビチケが発売されることも決定し、特典としてオリジナル・ポストカード(本国版Webポスタービジュアル)が付属する。
■公開情報
『ドント・ウォーリー』
2019年5月、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本・編集:ガス・ヴァン・サント
出演:ホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル、ルーニー・マーラ、ジャック・ブラック
音楽:ダニー・エルフマン
原作:ジョン・キャラハン
配給:東京テアトル
提供:東宝東和、東京テアトル
原題:Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot/2018年/アメリカ/英語/113分/カラー
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公式サイト:www.dontworry-movie.com