朝ドラは“3番手”の俳優が重要な役割に 『まんぷく』『半分、青い。』『わろてんか』から考察

 3番手の俳優の場合、ヒロインを見守る役割を担うことが多いほか、ヒロインに実在のモデルがいる場合には、メイン2人と違うサイドストーリーが描けたり、『あさが来た』の五代様のように、「3番手」俳優が作品人気を大きく牽引することも多い。

 実は2010年代前半までの朝ドラの場合、『おひさま』の柄本時生や、ヒロインをずっと見守り続ける幼なじみが「下僕」的に描かれてしまう柄本時生や、『カーネーション』の尾上寛之、『ごちそうさん』の和田正人など、恋の土俵にはあがらず、ケンカ相手や親友あるいはときには下僕的な役割を担うことが多かった。

 だが、2010年代半ばあたりからはイケメンを複数配置し、「相手役2番手」を設ける作品が増加。さらに最近では単にヒロインを見守るのではなく、『あさが来た』のディーンや、『わろてんか』高橋一生のようにヒロインの資質・能力を評価し、応援してくれる、仕事のパートナー的役割が増えている。相手役である2番手よりも、自由度が高く、かつ常に物語の中心にいることの多い3番手は、女性の幸せのあり方や価値観の多様化に対応するように、背負う役割を柔軟に変えてきているのかもしれない。

■田幸和歌子
出版社、広告制作会社を経てフリーランスのライターに。主な著書に『KinKiKids おわりなき道』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(ともにアールズ出版)、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)などがある。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『まんぷく』
10月1日(月)~2019年3月30日(土)【全151回】
作:福田靖
出演:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平/桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子ほか
語り:芦田愛菜
制作統括:真鍋斎
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/mampuku/

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