波瑠と高橋メアリージュンが友情育む 『サバイバル・ウェディング』が示した恋愛観の違い

 多香子と取引先の社員である永瀬義徳(野間口徹)の不倫が発覚する。不意にそのことを知ってしまったさやかは、多香子の口から真実を聞くまでは黙っていることに。だが、宇佐美不在の校了日、編集長代理を任された多香子はページを挿し替えることを独断で決めたものの、うまくいかない仕事のイライラからさやかに当たってしまう。そして最悪のタイミングで永瀬の妻が編集部を訪れ、多香子の不倫が皆にバレてしまうのだ。

 多香子が彼氏にフられ、仕事もうまくいかない時期に出会った永瀬に優しくしてもらったことで関係が始まった2人。多香子は「あの人だけが私を認めてくれた気がした」とさやかにこれまでの思いを吐露した。「奥さんに謝りたい。みんなにも」と、弱っていたとはいえ、自分の犯した過ちを認め、永瀬から貰った時計を手放すことを決めた。

 芯の強い女性として描かれていた多香子。しかし本当は弱った時、甘い言葉(永瀬の本意はわからなかったが)に惑わされてしまうごく普通の女性だった。そしてさやかの支えによって自分の間違いを認め、また前を向くことができた。

 さやかも和也との思い出の品を多香子の支えによって捨てることで、次のステップへと進むことができた。ココ・シャネルの言葉である「ひとりぼっちになった時、いつでも相談できる友人を1人持て。あとは仕事」といつもの宇佐美のように多香子に伝えたさやか。対照的でありながらも似た者同士の部分もある2人だからこそ、お互いの悩みに寄り添うことができるのではないのだろうか。

(文=馬場翔大)

■放送情報
『サバイバル・ウェディング』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00~放送
出演:波瑠、伊勢谷友介、吉沢亮、高橋メアリージュン、ブルゾンちえみ、前野朋哉、小越勇輝、奈緒、石田ニコル、ついひじ杏奈、山根和馬、風間俊介、須藤理彩、野間口徹、生瀬勝久、財前直見、荒川良々
脚本:衛藤凛
原作:『SURVIVAL WEDDING(サバイバル・ウェディング)』大橋弘祐著(文響社)
音楽:木村秀彬
出演:佐藤東弥
プロデューサー:鈴間広枝、大倉寛子
制作協力:日テレアネックスオン
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/survival-wedding/

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