2人の女性の濃密な出会い ロマン・ポランスキー監督作『告白小説、その結末』本編映像
6月23日より公開される映画『告白小説、その結末』より、本編映像が公開された。
本作は、フランスで最も権威ある文学賞の1つであるルノドー賞を受賞し、同国で今最も注目されている作家デルフィーヌ・ド・ヴィガンの小説『デルフィーヌの友情』を、ポランスキー監督と、『パーソナル・ショッパー』のオリヴィエ・アサイヤスが脚本を手がけたミステリー。私小説がベストセラーとなった後、スランプに陥っている作家・デルフィーヌと、彼女の熱狂的なファンだと称する聡明で美しい女性エルの危うい関係性を描く。
デルフィーヌを『潜水服は蝶の夢を見る』のエマニュエル・セニエ、エルを『007/カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーンが演じる。
このたび公開された本編映像は、デルフィーヌとエルの出会いの場面。ベストセラーを祝うパーティに嫌気が差したデルフィーヌが控室に戻ると、そこには1人の美しい女性が。それは、その前に開催されていたサイン会場でデルフィーヌがサインを断った女性だった。「私のために書かれたような気がするの。心を読まれているみたい」と本の感想を伝えた彼女に、デルフィーヌはサインを書いてあげることにする。女性は、希望する宛名を「“ELLE”(彼女)に」と告げ、エルの勧めでふたりはお酒を飲み始める。エルを前にして“作家”として振る舞い続けていた緊張から解き放たれたかのようにリラックスし、エルからの“企業秘密”に迫るような数々の質問にも次々と答えていくデルフィーヌ。エルは、デルフィーヌの心中を代弁するような言葉を次々とかける。この出来事をきっかけに2人は急速に接近し、デルフィーヌは、献身的に支えてくれて本音で語り合えるエルに次第に信頼を寄せていく。
当初、監督は妻でもあるセニエにどちらの役が向いているか迷っていたそうだ。だが、脚本を書き始めるとすぐにデルフィーヌにぴったりだと気づき、その不安を掻き立てるような相手役として、過去面識のなかったグリーンの存在がすぐに思い浮かんたという。その理由を、「映画を観れば、その理由が分かりますよ」とコメント。一方のグリーンは、「依頼を受けて光栄だった。伝説的な映画監督でしょ、脚本を読まなくても思い切って飛び込むわね」と出演オファーを受けた時のことを振り返っている。
■公開情報
『告白小説、その結末』
6月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
監督:ロマン・ポランスキー
出演:エマニュエル・セニエ、エヴァ・グリーン
脚本:オリヴィエ・アサイヤス、ロマン・ポランスキー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
原作:デルフィーヌ・ド・ヴィガン『デルフィーヌの友情』(水声社)
原題:D'apres une histoire vraie/英題:Based on a true story
2017年/フランス・ベルギー・ポーランド/フランス語/100分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:古田由紀子
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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