ディーン・フジオカのブレイクがきっかけ? 大谷亮平、葉山ヒロら“逆輸入俳優”の可能性

 ディーン・フジオカがNHKの連続テレビ小説『あさが来た』(2015)で大ブレイクして以降、急速に世に広まった“逆輸入俳優”という言葉。逆輸入俳優とは、先に海外(とくにアジア圏)で人気を博し、その後、日本に活動の拠点を移した俳優のこと。ここではディーン・フジオカをはじめ、逆輸入俳優の需要がなぜ高まっているのかに迫っていく。

 先述の通り、逆輸入俳優という言葉を広めたのは、『あさが来た』で“五代様ロス”を起こしたディーン・フジオカだろう。アジア周遊中、香港でスカウトされ、モデル活動を開始。その後、台湾でドラマや映画に出演し、人気俳優となっていく。日本のドラマへの出演は、2014年のNHK BSプレミアム『撃墜 3人のパイロット』が最初。翌年の『探偵の探偵』(フジテレビ系)では「あのイケメンは誰?」と話題になるものの、日本での知名度的にはまだまだ。しかし、同年放送の『あさが来た』で転機が訪れ、その後の快進撃は誰もが知るところだろう。

ディーン・フジオカ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』第2話より (c)フジテレビ

 そのディーンが主演を務めている『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)には、もう1人、逆輸入俳優が出演している。それが第6話より登場した香港マフィアのダニー・ウォンを演じた葉山ヒロ。デビューのきっかけはディーンと似たところが多く、彼も台湾旅行中にスカウトされ、現地でモデルや俳優として活躍。その後、ジャッキー・チェンの事務所JCグループにスカウトされて移籍したというツワモノだ。葉山にとっては『モンテ・クリスト伯』が日本のドラマ初出演となるが、広東語と日本語の両方を操る香港マフィアという役は、彼のこれまでの経歴からすると、まさにハマリ役といえるだろう。さらに、このドラマには台湾を中心に活動しているジョー・ナカムラも出演しており、ある意味『モンテ・クリスト伯』は“逆輸入俳優”ドラマになっている。

葉山ヒロ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』第6話より (c)フジテレビ

 そして、ディーンと同い年で、“第2のディーン・フジオカ”と称されている大谷亮平も言わずと知れた逆輸入俳優だ。モデルデビューこそ日本だったが、韓国で出演したCMから人気に火がつき、韓国で2011年の年間興行成績1位となった大ヒット映画『神弓-KAMIYUMI-』などに出演。日本のドラマには2016年から出始め、同年の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で一気に知名度を広げた。

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