『兄友』インタビュー

横浜流星が明かす、単独初主演『兄友』の手応え 「新しい少女漫画のジャンルを実写化できた」

 横浜流星が映画単独初主演を務める『兄友』が、5月26日より公開された。赤瓦もどむの同名コミックを実写映画化した本作で、横浜はイケメンなのに女子に奥手な西野壮太を演じ、恋愛に興味なしのJK・七瀬まい(松風理咲)との恋愛模様を繰り広げていく。

 今回リアルサウンド映画部では、横浜にインタビューを行い、自身の高校生の頃の話や、ヒロインを演じたの松風とやりとりについて話を聞いた。

「西野くんを演じられたことで初心に戻れた」

ーーウブすぎる2人のなかなか進展しない恋愛を描く本作ですが、横浜さんからみて西野壮太はどんな男の子でしたか?

横浜流星(以下、横浜):西野くんはすごく純粋で、きれいな心を持っている男の子だなと思いました。不器用な男の子という設定はこれまでも演じてきましたが、こんなにもピュアな男の子は初めてで、とても新鮮でした。こんなにもウブな男の子って、今の高校生にしてはとても珍しいなと。

ーー今の高校生にしては珍しいというと?

横浜:今の高校生っておませさんが多いじゃないですか。西野くんは高校2年で初めての恋愛を経験して、今まで抱いたことがなかった感情に驚いたりてんやわんやしたりしているので、可愛いさも感じられました。

ーー横浜さん自身はどんな高校生でしたか?

横浜:高校生の頃は、その日その日が楽しければいいという感覚で過ごしていたので、やんちゃなことをして先生に叱られたりなど、今では想像できないような高校生活を送っていました。

ーーやんちゃをしていたというのは意外な一面です。

横浜:西野くんは真面目な子で先生に注意されることもないし、生徒会にも入っているので、実際の僕とは真逆だなと思いました(笑)。でも、不器用でうまく気持ちを伝えられないところは似ています。僕は西野くんのような真っ白な心を持っていませんが、幼い頃からの純粋さみたいな気持ちって、どうしても歳を取っていくごとに忘れてしまうことだなと思って。今回、西野くんを演じられたことで初心に戻れたというか、改めてそういう気持ちも大切だなと気付きました。

「新しい少女漫画のジャンルを実写化できた」

ーー撮影前には原作も読まれたそうですね。

横浜:とてもほっこりする物語だなと感じました。初恋を思い出すような、甘酸っぱい気持ちになる感覚もあって。西野くんとまいのよそよそし過ぎる姿を見ていて、僕も応援したくなりました。

ーー普段から少女漫画を読むことはあるんですか?

横浜:自分が出演した作品くらいしか読んでいませんが、『兄友』は他の少女漫画と比べて、とてもピュアな物語です。最近の王道な少女漫画だと、ドSキャラや王子様キャラがたくさん出てきたり、壁ドンや顎クイなどいろんなキュンキュンポイントが出てきたりしますが、『兄友』のように主人公がここまで純粋な設定はなかなかないなと思いました。男女のどちらかがウブで、もう片方が関係性を引っ張っていくようなパターンが多いなか、ウブな男の子ともう1人ウブな女の子がいる設定は珍しいのかなと。ちょっと新しい少女漫画のジャンルを実写化できたのかなと思います。

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