吉高由里子と倉科カナの心温まる友情 『正義のセ』それぞれが選んだ正義

 『正義のセ』は、凜々子とバディを組む事務官・相原勉(安田顕)や、凜々子が酔った勢いでキスをしてしまった検事・大塚仁志(三浦翔平)との関係性の変化もポイントであるが、横浜地検港南支部に美咲がやってきたときの男性陣のリアクションもユニークであった。華やかで笑顔が愛らしい美咲の登場に、社内の空気は一変。支部長はデレデレしながら優しくお出迎えをし、相原はスーツのジャケットを渋くバサッと羽織り、クールな大塚もまた「お茶を出して差し上げなさい」と美咲に色目を使い、それに凜々子が愕然とするというもの。大塚へのキスで少々色めき立っていたオフィスであったが、改めてチーム内の凜々子の立ち位置を浮き彫りにするワンシーンであった。

 第7話では、保育園での園児の大けがの事件に、バツイチ子持ちの相原がいつも以上に熱くなる物語。相原と娘との関係性や、彼の心中を知ることになるであろう凜々子との距離の変化にも注目だ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『正義のセ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00~
出演:吉高由里子、安田顕、三浦翔平、広瀬アリス、平埜生成、夙川アトム、大野拓朗、塚地武雅、宮崎美子、寺脇康文、生瀬勝久
脚本:松田裕子、松本美弥子、梅田みか
原作:阿川佐和子「正義のセ」シリーズ(角川文庫)
音楽:得田真裕
演出:南雲聖一、明石広人、岩崎マリエ
制作協力:AXON
制作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/seigi-no-se/

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