『寝ても覚めても』カンヌ国際映画祭コンペ部門正式出品決定 濱口竜介監督「とても光栄です」

 濱口竜介監督の商業映画デビュー作『寝ても覚めても』が、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定し、濱口監督からコメントが到着した。

 芥川賞作家・柴崎友香の同名小説を映画化した本作は、同じ顔をした2人の男と、その間で揺れ動く女の物語。主演・東出昌大が、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・ 亮平と麦という一人二役に挑み、唐田えりかがヒロインの朝子を演じるほか、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事、田中美佐子らが脇を固める。

 濱口監督は前作『ハッピーアワー』でロカルノ、ナント、シンガポールはじめ数々の国際映画祭で主要賞に輝いた実績があるが、今回の『寝てを覚めても』で、初の世界三大映画祭出品でカンヌ国際映画祭コンペティション部門入りの快挙を成し遂げた。

 なお、本作の海外セールスを担当するのは、「近年稀に見る才能!」と濱口監督に惚れ込んだフランスの大手セールスカンパニーMK2。グザヴィエ・ドラン、オリヴィエ・アサイヤス、ジャ・ジャンクー、アッバス・キアロスタミ、クシシュトフ・キェシロフスキなど、名匠たちの映画の共同制作、海外セールスを手がけ、新たな才能発掘には定評があるMK2が、濱口監督の新作と聞いて本作に飛びついたという。

 濱口監督は「歴史ある映画祭に『寝ても覚めても』が選ばれたこと、とても光栄です。東出さん、唐田さんらの演技を、素晴らしいと思いながら現場で眺めていた身として、それが国際的な舞台へと届いたことを、心から嬉しく思います。今から映画祭の熱気と、多くの観客に出会えることを楽しみにしています!」とコメントを寄せた。

 第71回カンヌ国際映画祭は、フランス現地時間5月8日から19日にかけて開催される。

濱口竜介監督

■公開情報
『寝ても覚めても』
9月1日(土)、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知(黒猫チェルシー)仲本工事、田中美佐子

監督:濱口竜介
原作:『寝ても覚めても』柴崎友香(河出書房新社刊)
音楽:tofubeats
英題:ASAKO I & II
2018/119分/カラー/日本=フランス/5.1ch/ヨーロピアンビスタ
製作:『寝ても覚めても』製作委員会/ COMME DES CINEEMAS
製作幹事:メ〜テレ、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ビターズ・エンド、エレファントハウス
(c)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINEMAS
公式サイト:www.netemosametemo.jp

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