水上京香、『わろてんか』3人目のヒロインへ 成田凌との恋路に注目!

 『わろてんか』(NHK総合)第20週「ボンのご乱心」、そして次週の第21週「ちっちゃな恋の物語」のストーリーは、北村家の長男・隼也(成田凌)がメインとなる。北村笑店の創業25周年興行として、隼也はアメリカで最も人気のあるショウ『マーチン・ショウ』に目をつける。タイミングよく隼也のもとにショウの代理人、ジェイソン・ハミルと名乗る者から連絡が来るのだが、それは偽物の詐欺師で、隼也は多額の契約金を騙し取らされてしまう。そこで、ジェイソン・ハミルの通訳として隼也の前に現れたのが、英語教師の加納つばき(水上京香)。『わろてんか』では、てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)、風太(濱田岳)とトキ(徳永えり)など、幾つかの恋愛模様が描かれてきた。次週のタイトルが物語っている通り、第20週では“恋の物語”に繋がる隼也とつばきの初々しい出会いが展開していく。

 つばきは父親の仕事の関係で小さい頃から10年ほどアメリカに滞在。同じく、アメリカでの生活経験があり、何よりも『マーチン・ショウ』が好きという共通点が2人を惹きつけていく。「あんなショウが日本でも観られたらいいのにな」と羨望の眼差しで見つめるつばきに、「観られます! 僕が必ず日本に『マーチン・ショウ』を呼んでみせます!」と隼也は張り切ってみせる。ここで互いの気持ちを察したのか、恥ずかしさのあまりに同じタイミングで飲み物のストローに口を付けるところが初々しさを醸し出している。

 また、隼也がつばきと歩いているところをリリコ(広瀬アリス)と四郎(松尾諭)に見つかってしまったところも、ストーリーを盛り上げるアクセントになっている。リリコは、隼也にとって心通った赤ん坊の頃から可愛がってもらった相手(藤吉から妹のように見られていたリリコが、その息子を弟のように可愛がっているのもユニークだが)。そんな隼也の“デート現場”を目撃したリリコはにんまりとした笑みを浮かべ、「恋と仕事いっしょくたにしたらあかんで」とからかい、「ほんまは、あのお嬢さんにええとこ見せたかったんとちゃうか?」と隼也の興行のもうひとつの目的も見抜いている。酸いも甘いも噛み分けるリリコだからこその視点だ。

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