高梨臨と池端レイナ、2人の秘密が生んだ殺人事件 『刑事ゆがみ』第4話レビュー
「でも高遠さんは関係ありません。私1人で殺しました」と覚悟した表情で堤は答える。しかしこのやりとりを別室で見ていた高遠は弓神に全てを打ち明けた。それでもなお「1人でやった」と言い張る堤に、「あなたくらい頭が良かったらいろんな選択があったんじゃない。でも大山さんを殺すことを選んだ。明確な殺意があったからだよね。その選択は2人にとって正しかったのかな」と弓神は問う。堤は静かに涙を流しながら犯行を認めた。
この2人の愛情が生んだ悲しい事件に視聴者は「犯人側のストーリーが毎回いい」「今夜も面白い、でも切ない」「悲しくて泣きました」と感動の声が多数上がっていた。毎話描かれている、犯人側の重厚なバックボーンもこのドラマの見どころのひとつ。そして毎週繰り広げられる弓神の羽生いじりは、ヒズミ(山本美月)とともにラブホテルで張り込み、羽生がおっぱいパブに入るところを隠し撮りするまでにエスカレート。この2人のふざけたやりとりと、シリアスな事件の真相、この2つがギャップこそがこのドラマの魅力といえよう。
(文=馬場翔大)
■放送情報
『刑事ゆがみ』
フジテレビ系にて10月12日(木)夜10時~
出演:浅野忠信、神木隆之介、稲森いずみ、仁科貴、橋本淳、山本美月
原作:井浦秀夫『刑事ゆがみ』(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)
脚本:倉光泰子、大北はるか、藤井清美
主題歌:WANIMA「ヒューマン」
プロデュース:藤野良太、高田雄貴
演出:西谷弘、加藤裕将、宮木正悟
制作:フジテレビ
(C)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/yugami/