『菊地成孔の欧米休憩タイム』、新鋭の台湾写真家・Manbo Keyの作品使用したカバー公開

『菊地成孔の欧米休憩タイム』(blueprint)
帯を外したカバーデザイン

 菊地成孔の新刊『菊地成孔の欧米休憩タイム』が、株式会社blueprintより、8月10日(木)に発行される。本日、同書の表紙デザインが公開された。

 英語圏(欧米国)以外、特にアジア圏の映画を対象としたリアルサウンド映画部の連載レビュー「菊地成孔の欧米休憩タイム~アルファヴェットを使わない国々の映画批評~」の中から記事を厳選し、新たに加筆・修正の上で収録した同書。同連載の番外編として掲載され、Yahoo!ニュースなどのネットメディアやSNSで大きな議論を巻き起こした『ラ・ラ・ランド』評のほか、2016年の特大ヒット作『シン・ゴジラ』と『君の名は。』を合わせて論じた書き下ろし批評にも注目が集まっている。

 その表紙に配されたのは、煙草を片手にアクロバティックな姿勢をとる女性の写真。撮影者は現在人気上昇中の台湾の写真家・Manbo Key(登曼波)で、本書のテーマにマッチした作風であることから起用が決定した。氏は今回の表紙オファーについて、「実は自身も菊地成孔さんのファンだ」とふたつ返事で快諾。アジア発のアートの力強さとユニークさが感じられる表紙デザインとなった。

 写真家・Manbo Key(登曼波)は、1986年の台中生まれ。2008年には台湾の大葉大学グラフィックデザイン学科を卒業し、映画美術に携わりながら写真家として活動をスタートした。今月7月には、自国で発売された女性ファッション誌『Marie Claire』の台湾版で、芸人・渡辺直美の表紙撮影も担当。台湾の写真界の新鋭として、世界に羽ばたくことが期待できる存在だ。

新刊書『菊地成孔の欧米休憩タイム』は、Amazonにて予約受付中。

 なお、本書の発売日の8月10日には、廣瀬純の書籍『シネマの大義 廣瀬純映画論集』の刊行記念トークイベントに、菊地成孔が参加することも決定している。同日、会場となる青山ブックセンター本店にて『菊地成孔の欧米休憩タイム』を購入することも可能だ。

■商品情報『菊地成孔の欧米休憩タイム』
著者:菊地成孔
価格:2,000円(税抜き)
発売日:8月10日
判型:四六版
発行:株式会社blueprint
発売:垣内出版株式会社

【内容紹介】映画メディア「Real Sound 映画部」の人気連載「菊地成孔の欧米休憩タイム~アルファヴェットを使わない国々の映画批評~」を一挙総括! 公開後に Yahoo!ニュースなどで大きな議論を巻き起こした『ラ・ラ・ランド』評はもちろん、『シン・ゴジラ』『君の名は。』などヒット作の書き下ろし評論、ほか単行本未収録の原稿を多数収録。“英語圏(欧米国)以外の映画を中心に評論する”というテーマのもと、菊地成孔が独自の角度から鋭く切り込んでいく、まったく新しい映画評論集。

【著者について】1963年生まれ。サックス奏者。音楽界では、ミュージシャンを基軸として、映像作品の音楽監督、大学の講師など多岐にわたって活動。文筆家、コラムニスト、批評家など、言論界でも名を馳せる多作家。ファッションや食文化にも造詣が深い。自身がDJを務めるラジオ番組『菊地成孔の粋な夜電波』が放送中。

【目次】
<シン・君の名は>或は今年は1955年である/まえがきにかえて

第1章 欧米休憩タイム
『黒衣の刺客』/『ロマンス』/『木屋町 DARUMA』/『無頼漢 渇いた罪』/『ハッピーアワー』/『ビューティー・インサイド』/『セーラー服と機関銃 -卒業-』/『インサイダーズ/内部者たち』/『山河ノスタルジア』/『アイアムアヒーロー』/『ひと夏のファンタジア』/『ケンとカズ』/『暗殺』/『隻眼の虎』/『溺れるナイフ』/『ラ・ラ・ランド』/『ラ・ラ・ランド』追補/『お嬢さん』

第2章 TSUTAYAをやっつけろ!
『死刑台のエレベーター』×2/『ディーヴァ』/『フライドドラコンフィッシュ』/『イヴのすべて』/『エージェントゾーハン』/『軽蔑』/『アメリカの夜』/ヒッチコック全作品(前後編)

第3章
『ひと夏のファンタジア』ハン・トンヒョン氏と対談/ホン・サンス『次の朝は、他人』・同一性障害という美/ROCKS 都市の同一性障害 第1回「新宿とパリ」/ROCKS 都市の同一性障害 第2回「新宿とニューヨーク」/ROCKS 都市の同一性障害 第3回「新宿とソウル」/「K-HIPHOP」とワタシの出会いとその後の関係について

あとがき

■イベント情報
『「シネマの大義 廣瀬純映画論集」(フィルムアート社)刊行記念』
2017年8月10日(木)
会場:東京都 青山ブックセンター本店 大教室
出演:廣瀬純、菊地成孔
料金:1,350円
イベント詳細はこちら→http://www.aoyamabc.jp/event/lacausecinematographique/

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