『ドクター・ストレンジ』日本語吹替版キャスト 松下奈緒、樋口可南子らが参加決定

 2017年1月27日に公開される『ドクター・ストレンジ』の日本語吹替版キャストが発表された。

 本作は、『アベンジャーズ』シリーズのマーベルスタジオ最新作。不慮の事故で両手の機能を奪われながらも、神秘に満ちた魔術の力を手に入れた天才外科医スティーブン・ストレンジの活躍を描く。『NY心霊捜査官』のスコット・デリクソン監督がメガホンを取り、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のベネディクト・カンバーバッチ、『胸騒ぎのシチリア』のティルダ・スウィントン、『スポットライト 世紀のスクープ』のレイチェル・マクアダムス、『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォー、『偽りなき者』のマッツ・ミケルセンらがキャストに名を連ねる。

 このたび、女優の樋口可南子、松下奈緒、声優の三上哲、小野大輔が『ドクター・ストレンジ』に日本語吹替版に参加することが発表された。天才外科医、ドクター・ストレンジが唯一心を許す元恋人、女医のクリスティーンを松下奈緒、交通事故で外科医としての道を断たれたドクター・ストレンジを、「魔術」の師として導くエンシェント・ワンを樋口可南子がそれぞれ演じる。両者とも吹替え声優は今回が初挑戦となった。主役のドクター・ストレンジ役には、日本でのベネディクト・カンバーバッチ人気を不動のものとした『SHERLOCK(シャーロック)』を始め、多くの作品でカンバーバッチの吹替えを担当している三上哲。ドクター・ストレンジの兄弟子で、共に闇の魔術との戦いに挑むモルド役には、数多くの人気キャラクターを演じている小野大輔が務める。

 今回のオファーを受けた際の心境を、樋口は「まず私にオファーをくださったことに驚いて、予告編でエンシェント・ワンがものすごくかっこよかったので、『これはやりたい!』と直感的に思いました。年齢が数百歳で魔術を使うという設定で、自分と重なるところはあまりないのですが、エンシェント・ワンの美しく神秘的な剃髪の髪型をみて、『あ、私も役で剃髪をしたことがある!』と思ったり、腕を後ろで組んでいる姿を見て、私も腕を組む癖があるなと思ったりしました」と役柄との共通点を語った。松下は「いつか、声のお仕事をやってみたいと思っていたので、今回『ドクター・ストレンジ』でその夢がひとつ叶ったという気持ちですごく嬉しいです」と明かした。

 また、多くの作品でカンバーバッチの吹替えを担当してきた三上は「上から目線であったり、ナイーブだったり、圧倒的な存在感であったりと、今回は一つの作品の中で沢山の彼がみれます。これまでのカンバーバッチの集大成ですね」と語る。モルド役の小野は、「激しいアクションも多いのですが、ストレンジの兄弟子で彼を導く役どころなので、落ち着いた大人の雰囲気を心掛けました」と、モルドのキャラクターについて語った。

日本語吹替版キャスト コメント

左から三上哲、樋口可南子、松下奈緒、小野大輔

樋口可南子

私が演じるエンシェント・ワンは、設定自体がもう数百歳という理解できない!という設定な上、魔術を使う設定です。演じるティルダ・スウィントンさんのお芝居も抑えたお芝居で、魔術が使えるからといってすごく大げさなお芝居があるわけではなくて、淡々と時々笑みを浮かべながら静かにお芝居をするという……そういうお芝居は本当に難しくて。それにプラスして奥に眠っているエネルギーを出さなくてはいけない。ティルダさんに気持ちを重ねていくしか、私は技術がないのでできないかなと思っています。エンシェント・ワンの剃髪は美しくて、それが神秘的であの世界にぴったりはまっているなと見ていて……あ、私も剃髪したことがある!と思いました。なんとなく画面を見ていてエンシェント・ワンの後ろ姿というか腕を組んだりする姿を見て、私も腕を組む癖があるので、声を合わせながら自然と後ろで手を組んだりして「あ、これちょっと似てる」と思ったりしました。

松下奈緒

吹替えは初挑戦ですが、難しいことだらけでした。普段、日本語吹替え版の映画を観ているのと、いざ自分でやってみるのでは全然違っていて、ひとつひとつのシーンに対して本当に大事に命を吹き込むかのように、声をちゃんと入れていかなければいけないな、という事を感じました。『ドクター・ストレンジ』は、迫力ある映像というのも勿論ですが、今回私がやらせていただいたクリスティーンと、ドクター・ストレンジの二人の会話劇だったり、二人にしかわからないこと、二人の世界観というのがすごく魅力的に描かれています。「どこかツンデレだけど放っておけない魅力」があるドクター・ストレンジ。自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好きなんです。でも、そういう人が「実は凄く動物好き」とか「枕が変わったら寝られない」とか、「あ、こういう人でもそういう一面があるんだなぁ」って思ってキュンとしますね。

三上哲

吹き替えは大変でしたが、贅沢な幸せな時間を過ごさせて頂きました。アクションの要素もありながら、ストレンジの成長の物語にもなっているところが魅力です。また、ストレンジの上から目線の傲慢なキャラクターは言葉できくとあまりいい役には聞こえないかもしれませんが、何故かカンバーバッチさんが演じると品があるというか、悪くみえないのが不思議です。事故で全てを失い、壮絶な修行を経て変わっていく姿に思わず応援したくなるキャラクターです。

小野大輔

最初から力があるわけではなく、挫折を乗り越え精神を鍛えてヒーローになるというストレンジの姿に勇気をもらいました。ちゃんと弱さを持ったヒーローなので共感も出来ますし、それを克服するストレンジは男から見ても純粋に格好良い男だなと思います。

■公開情報
『ドクター・ストレンジ』
2017年1月27日(金)全国公開
監督:スコット・デリクソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、ティルダ・スウィントン、レイチェル・マクアダムス、キウェテル・イジョフォー、マッツ・ミケルセン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2016MARVEL
公式サイト:Marvel-japan.jp/Dr-strange

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