中川大志、清水尋也、濱田龍臣……勢いのある“現役高校生”のイケメン俳優たち

中川大志出演『四月は君の嘘』公式サイト

 山崎賢人や野村周平、菅田将暉など、現在第一線で活躍しているイケメン俳優の多くは、そのキャリアを中高生の頃から開始している。成長過程の初々しい少年たちは、芸能界で数年磨かれた後に、20代でひとつのピークを迎えるのだ。そこで本稿では、明日の映画・ドラマ界を担う現役高校生のイケメン俳優にスポットを当て、それぞれの魅力を探りたい。

中川大志

 現役高校生俳優の中でも頭ひとつ抜けた活躍を見せている中川大志。2009年、人物ドキュメンタリードラマ『わたしが子どもだったころ』(NHK)で俳優・沢村一樹の幼少時代を演じたことから役者としてのキャリアをスタート。その後、当時社会現象にもなったドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ)で、松嶋菜々子扮する三田灯が家政婦として勤める阿須田家の長男役を演じ、一躍注目を集める。等身大の学生役はもちろん、2015年はPCゲーム原作のホラー映画『青鬼 ver2.0』ではクリーチャー青鬼と戦うクールな高校生・ひろし役、コミック原作のドラマ『監獄学園-プリズンスクール-』(TBS)ではスケベだが類稀なるリーダーシップを持つ高校生・藤野清志役、三谷幸喜が手掛ける大河ドラマ『真田丸』(NHK)では豊臣秀吉の息子・秀頼役を演じるなど、リアリティのある役からコミカルな役まで、幅広く演じている。『青鬼 ver2.0』出演の際に受けたインタビューでは、目指す演技について、「“ウソじゃない演技”ですかね。芝居することって基本的には“ウソ”なんですけど、台本にあるセリフや動きをどれだけ真実味のあるものにできるかって、すごく大事だと思うんです」(参考:中川大志インタビュー『目指すのは“ウソじゃない演技”』)と語る中川。芝居に対する真摯な姿勢は、いずれ実力派として評価されることにつながるのではないか。2016年には、アニメ化もされた大ヒット少年漫画『四月は君の嘘』で、主人公の親友・渡亮太役を演じることが決まっている。

清水尋也

 現在16歳の清水尋也は、競技かるたを題材にした青春映画『ちはやふる』に出演が決まっている。主人公の綾瀬千早(広瀬すず)と敵対する競技かるた部の部長であり、毒舌が特徴の須藤暁人役を演じる。清水尋也を一躍有名にした作品といえば、高校を舞台としたサスペンス映画『乾き。』だ。壮絶ないじめにあうボク役を務め、主人公の加奈子(小松菜奈)の影響で精神が壊れていく男子生徒を熱演した。一方、同く学校が舞台で校内裁判を題材にした映画『ソロモン偽証』ではクラスメイトをいじめる問題児役を好演し、その演技の振り幅の大きさを高く評価された。前述した中川大志とは対照的に、心に狂気を宿す役や内省的な役を演じることで役者としての存在感を示すタイプで、現在ブレイク中の俳優でいうと、染谷将太のようなポジションを狙えそうだ。

濱田龍臣

 坂本龍馬が主人公の大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)で福山雅治扮する坂本龍馬の幼少期を演じた濱田龍臣。トイレ掃除製品「豆ピカ」のCMや嵐の大野智が主演を務めたドラマ『怪物くん』(日本テレビ)の市川ヒロシ役など、愛くるしい演技でお茶の間に癒しを与えていた印象だが、現在15歳で2016年の4月には高校入学を控えている。端正で甘めのビジュアルはそのままに、所属事務所発表の身長は175cmと長身で、千葉雄大や向井理が並ぶクリーミー系イケメン俳優の資質も備えている。子役卒業後もコンスタントにドラマや映画に出演するものの、まだ脚光を浴びる作品には出会えていないようだが、これまでに培った演技力と天性のビジュアルを活かし、今後は学校を舞台とする作品への出演が増えていくのではないだろうか。

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