吉田羊、なぜ40代でブレイク? 同年代女優と異なるポジションから考える

「クールなキャリアウーマン役でブレイクした吉田ですが、その後の作品では異なるイメージの役柄にも挑戦しています。たとえば『映画 ビリギャル』では有村架純の母親役を自然に演じるなどして、家庭的な役柄もできることを証明しました。現在放送されている『ナオミとカナコ』では、持ち前のクールなイメージを保ちつつ、家族愛があることを滲ませるなど、絶妙な演技を披露しています。吉田の演技は、良い意味で現実からの逸脱感がなく、クールな役柄であってもどこか生活感が漂っているのが印象的で、だからこそちょっとした仕草もリアルです。たとえば真矢ミキなどの女優だと、どうしても“銀幕の向こう側のひと”という印象を抱きますが、吉田は本当に身近にいそうで、しかもふとしたことがきっかけで犯罪に手を染めてしまいそうな怖さも持っている。リアリティを保ちながら、非日常にも手が届く女優というか。今年は主演映画も公開されるということですが、その出来次第では一気に深津絵里や宮沢りえらと並ぶ“名女優”として広く認知されるかもしれませんね」

 ブレイク中の吉田羊の勢いは、まだまだ止まらなそうだ。

(文=編集部)

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