マーベル×Netflix『ジェシカ・ジョーンズ』女優陣が来日 テイラー「リアルだし心に響く作品」
Netflixとマーベルが共同で手がける実写テレビシリーズ『ジェシカ・ジョーンズ』に出演するクリステン・リッターとレイチェル・テイラーが来日し、昨日11月2日に都内で記者会見を行った。
『ジェシカ・ジョーンズ』は、『アベンジャーズ』や『X-MEN』など手がけてきたマーベルが、『デアデビル』に続いてNetflixと共同で制作するオリジナル作品の第2弾。かつてスーパーヒーローとして活躍し、現在は私立探偵として働く主人公ジェシカ・ジョーンズが、過去の悲劇的な事故によるトラウマを抱えながら、様々な事件に巻き込まれていく模様を描いたクライム・エンターテインメントだ。
リッターとテイラーは壇上に上がると、2人とも日本語で「コンニチハ!」と挨拶。MCから本作の見どころについての質問が飛ぶと、主人公のジェシカを演じたリッターは、「『ジェシカ・ジョーンズ』は、今までTVで観たことがないような、非常にユニークなシリーズです。マーベルにとって初めてのサイコ・スリラーでもあります。ジェシカは、かつてはスーパーヒーローだったけど、様々なトラウマを抱えたまま、それを乗り越えようとして、今は探偵をしているというキャラクターです」と、自身が演じたキャラクターについても言及。そのジェシカが唯一信頼する大親友トリシュ・ウォーカーを演じたテイラーは、「Netflixを通じて、日本の方々にも観ていただけるということで、私自身も作品に参加できて、とてもワクワクしています。マーベル、Netflixともに、恐れを知らずに勇気を持って形にしてくれたと思います」と答えた。
出演が決まったときにプレッシャーを感じたかという質問に対して、リッターは大きなプレッシャーを感じたといい、「マーベルはスーパーブランドですし、Netflixは最も質の高い作品を手がけている場所のひとつで、私も前から何か一緒に仕事がしたいと願っていたからです。でも、そのプレッシャーによって、100%コミットして仕事をするというインスピレーションになったような気がします」とその理由を明かした。一方のテイラーも、「プレッシャーは感じていました。マーベルが特に素晴らしいと思うのは、ファンの声に耳を傾けて作品を作っているという点です。原作ファンの方々をガッカリさせないように心がけて役作りに臨みました。」と語る。
過去にファッション雑誌「Olive」のモデルとしても活躍していたというリッター。日本の印象を聞かれると、「日本のことは本当に大好きです。実は初めて飛行機に乗ったのが東京に来たときだったんです。モデルとしてもOliveのほかにいくつかの雑誌に出ていました。もうないかもしれないけど、レキシントンクィーンというディスコにも行きました。明日は時間があるので、観光して寿司を食べに行きます」と話す。 テイラーも日本には何度か来たことがあることを明かし、「日本の方々はもちろんですが、日本食が大好きなんです。今朝も日本食を食べて、その写真をTwitterにアップしました。前回来日したときは富士山に登って夢のような体験をしたのですが、その2日後にカメラをなくしてしまったので、また足を運んで、今度は写真にきっちり収めたいです(笑)」と笑いを交えながら日本への思いを口にした。
女性が主人公である本作は、マーベル映画には珍しく、女性にとっても楽しめる内容になっているという。リッターは自身が演じたキャラクターについて、「タフで内なる強さ、身体的な強さも持ち合わせていますが、ときに脆くもあり、ユーモアもあり、人のために立ち上がることができるキャラクターです。相手をコテンパンに倒すこともできますが、ヒールを履いてそういうことはしないという点も面白いと思います」と説明。テイラーは「主役は女性ですが、男性も女性も平等に楽しめると思います。ジェシカ・ジョーンズは一言で言い切れるようなキャラクターではない。複雑で深みがあって、決してパーフェクトではない。そういう欠陥もあるヒーローというのが魅力的で新鮮だと思います」と語り、自身が作品に惹かれた理由を「女性同士、特に私たちが演じるキャラクターの友情です。とても複雑な関係性ですが、そこがまたリアルだし人間的だと思います。マーベルが素晴らしいのは、ただコスチュームを着たスーパーヒーローというだけでなく、中にいる人物を掘り下げているところです。本作もリアルだし心に響く作品だと思います」と説明した。
リッターは、「撮影前にたくさんトレーニングをしたんですが、実は役者としてのキャリアで、このようなアクションシーンをやるのは初めてでした。何人か実際に殴ってしまうこともありました(笑)」と、撮影でのエピソードも披露。キャスティングの経緯についての質問が飛ぶと、「実はオーディションを4、5回受けたんです。キャスティングが決まったときに言われたのは、『シリアスなドラマもコメディも演じられる」ということでした」と答えた。一方のテイラーが「理由は全くわからないです」と答えると、リッターが横から「私は知ってるわ(笑)」と言い、本作のクリエイターであるメリッサ・ローゼンバーグが「『666 パーク・アベニュー NYの悪夢』での演技がすごく可愛かったから」と語っていたことを明かした。
最後に、「もしも何か能力を持つとしたらどのような能力がいいですか?」という作品の内容にちなんだ質問が。リッターが「何でもいいならジェシカと同じ能力。だって使い方を1番知ってるから」と答えると、テイラーは「これを言ってしまうと大丈夫かなと思われるかもしれないですが、キルグレイブ(本作の悪役)の能力ですね」と返す。すると、リッターが「やっぱり私もキルグレイブがいい!」と言い、テイラーが「邪悪なことではなく、良いことをするために!」と付け加えると、最後にリッターが「メイビー(笑)」と意味深な表情を浮かべて会見は終了した。
■作品情報
『ジェシカ・ジョーンズ』
11月20日 (金) より全世界同時配信
(C) Netflix. All Rights Reserved.
Netflix:Netflix.com/jp/