【漫画】図書委員の少女がギャルにおすすめした本は? 「好き」を伝える百合漫画『読んでほしい本がある』

頼れるクールギャルと一緒の当番を楽しみにする、図書委員の少女。ギャルが好きになれる本を探していると知った彼女は、数々の本をおすすめするが、自分の本当に好きな本を勧めるのには少し躊躇いがあり……。
「好き」を相手に伝える百合漫画『読んでほしい本がある』が、Xにアップされた。今回は作者である岩室亀乃(@iwanop53)氏に、本作を創作した経緯や作中作に込められた意味について、話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を創作した経緯を教えてください。
岩室亀乃:最初に、「好きな本を紹介するのって まるで恋愛みたいだ」という文言を思いついたんです。これは漫画にする価値がある気持ちだなと私は思いまして、このセリフを入れるにはどんな物語がいいだろうと逆算し、プロットを作っていきました。
ーー主人公である香芝さんが、本当に好きなモノを伝える際に勇気を振り絞るシーンに共感しました。
岩室亀乃:このエピソードは私の実体験が元になっています。私自身、百合漫画が好きでよく読みます。でも、現実で百合漫画が好きで語り合える人を見つけるのって、中々難しいんです。そんななかで、漫画とかを私が紹介すると読んでくれる友人がいて、好きな作品の傾向から百合漫画もハマるんじゃないかなと思っていました。その友人に実際に百合漫画を紹介して初めて読んでもらっている間は、本当に告白の返事を待っているような気分でしたね。
ちなみに、その友人も紹介した百合漫画を面白いと言ってくれました。すごく気に入ってもらえて、嬉しかったです。
ーー五位堂さんのギャップがある振る舞いも魅力的でした。五位堂さんのキャラクターはどのように考えましたか?
岩室亀乃:香芝さんが好きな物を箱に入れて隠すキャラクターだとすると、五位堂さんはその箱をこじ開けるキャラクターですよね。なので、ある程度の強引さが必要だと思い、「強引」のイメージで少しギャルっぽい外見にしました。そのうえで、五位堂さんが香芝さんの好きな物が気になる理由も必要なので、好きになれる物を探しているという目的を持ったキャラクターに。また、香芝さんが「五位堂さんなら」と希望を持って好きな本を紹介できるように、一見強そうに見えるけど実はとても真摯で繊細という性格にしました。ギャルなんだけど本質的にはギャルの才能がないみたいな感じで、結構かわいいキャラクターにできたなと思っています。
ーー作中に登場する百合小説『塔の影』には何か意味を込めていますか?
岩室亀乃:作中作『塔の影』をある程度しっかりと紹介することで、作品と演出上の繋がりを持たせたいという狙いはありました。『塔の影』に登場する2人が「本当の自分を知ってほしい」と思う気持ちに、香芝さんと五位堂さんの関係を重ね合わせています。
あと細かいところで言うと、『塔の影』は結構私が好きな百合漫画の要素てんこ盛りにしています。百合漫画が好きな方は、好きな要素が多いんじゃないかなと思いますね。
ーー本作のなかで、岩室亀乃氏自身が気に入っているポイントを教えてください。
岩室亀乃:五位堂さんがホラー小説をおすすめされるシーンがあるんですけど、そこの五位堂さんの「げぇっ!」となってる顔が気に入っています。たまたま上手いこと描けて、自分でも笑ってしまう表情になりました。
また、五位堂さんが『塔の影』を読んで「読めてよかった」と言うシーンも、お気に入りです。笑顔をとにかく良く描かないとと思って何度も修正し、最終的には満足できる出来になったかなと思います。
ーー岩室亀乃が漫画を描き始めたきっかけは?
岩室亀乃:元々は絵とかはまったく描いていなかったんですけど、「何かの作者になりたい」とはぼんやりと思っていたんです。そんななかで、ふと「形にしてみたい感情」みたいなモノが思い浮かびまして。本作で言う、「好きな本を紹介するのって まるで恋愛みたいだ」みたいなことですね。どんなストーリーがあったらその感情を表現できるだろうと、半年くらい考えていました。そして、2年ほど前に行動に移し、初めて描いた漫画が『Good Moaning, Girls!』という作品です。全10話で私のXのハイライト、またはpixivから読めるので、こちらもあわせて読んでいただければ嬉しいです。
ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?
岩室亀乃:大好きな漫画は読む側としていくつもあるんですけど、基本的には誰かの心を動かすような作品が好きなんです。そのため、本作もそうですし今後も、心を動かすような作品を私も描いていきたいなと思っています!




















