“長すぎる”のがコンプレックス? 気の置けないふたりの女性の日常漫画『縦長さんと横長さん』

もしも頭に角が生えていたら――。そんな主人公たちの何気ない日常を描いた漫画『縦長さんと横長さん』がXに投稿されている。
4400を超えるいいねを集めた、この注目作をポストしたのは神谷真白さん(@kami_msr)。その制作裏に迫る。(小池直也)
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――約4400のいいねが集まっています。これについていかがですか?
神谷真白(以下、神谷):本当にありがたいことだと思います。もしも角があったら、そしてそれが規格外の長さをしていたら……。
記号的なキャラクターの記号部分を深掘りして、普段の生活に焦点を当てた部分を興味深く感じていただけたのではないかな、と考えています。
――本作の着想について教えてください。
神谷:きっかけは私の落書きでした。なんとなく、長い角を持つ女性に現代的な服装をさせた絵を描いてみたんです。それを原作担当の香撫さんが見て、「これだけ長い角だと生活が大変そうだね」と言ったところから本作が生まれました。
――ほかにコンセプトや描きたかった狙いなどはありましたか。
神谷:「コンプレックスや生きづらさと、どう向き合っていくか」というテーマも含まれている作品だと思います。だからそういった思いを抱えつつ、その人なりに楽しく生きるキャラクターを描くことで、少しでも前向きな気持ちになってもらえればと考えながら制作しました。
――もし神谷さんが角を持って生まれたらどうします?
神谷:想像しただけでも大変そうですね……。どこかに引っかけたりしてしまわないか怯えながら過ごしていそうです(笑)。鹿やトナカイのような枝角がデザインとしては好きですが、できれば生活しやすいサイズがいいですね。
――作画でこだわった点や意識したことはありますか。
神谷:角が長すぎるというキャラクターなので、大げさな長さになるよう意識して描いていました。縦長さんは屈みながら、横長さんは体を横にしながら扉をくぐるという動作がこだわりポイントです。
――気に入っているコマは?
神谷:お気に入りのコマは、横長さんが角を掴まれてジタバタしているところですね。コミカルな空気感も大事にしたい作品なので、そこが上手く表れた箇所なのではと思っています。
――キャラクターデザインについては?
神谷:特に明確なイメージがあったわけではないです。最初の落書きから生まれた縦長さんは、縦のシルエットを強調したかったのでストレートなロングヘアにしていたと思います。そのあと正反対のキャラクターとして、横長さんを作る際は対になる要素でデザインしました。
――チーム制作の利点や難しいことについて教えてください。
神谷:ひとりで漫画を作るときは構成や脚本、演出、作画などで、たくさんのエネルギーを必要とします。さらにコンスタントに作品を作るとなると、負担も大きくなるんですね。
その負担を分けあえることが分業の利点だと考えています。ですが、違う人間同士でひとつの作品を生み出すので、人によっては相性が良くないと難しいケースもあるかもしれません。
――『縦長さんと横長さん』の続編を描く可能性はありますか?
神谷:個人的には描きたいと思っているので、香撫さんに脚本をお願いしているところです。お願いします、香撫さん!
――今後の展望などがあったら教えてください。
神谷:現在『魔女屋敷のメイドさん』という作品を主に制作しています。ありがたいことに読んでくださる方がいて、電子書籍も出させてもらいました。
だから、まずはそれを精力的に続けつつ、そのうえで他にもやりたいお話があれば作っていきたいです。




















