「生きづらいのは自分のせい」だと思ってた…虐待の後遺症から回復する実録コミック『トラウマのほぐし方』
『トラウマのほぐし方』(あらいぴろよ著/藤本昌樹、菊地祐子監修/光文社)が6月24日に刊行される。
本書は幼少期の虐待によるトラウマの後遺症に長年苦しんできた著者が、現代医療を通して回復していく過程を描いた実録コミックエッセイ。
「なぜか人間関係がうまくいかない」「人を信じられない」「いつも自分を責めてしまう」といった生きづらさの背景に、トラウマの影響がある場合がある。しかし日本では、トラウマ治療に関する情報はまだ十分に知られていないと本書。そこで本書では専門的になりがちなトラウマ治療の知識をマンガでわかりやすく紹介しながら、「回復とは何か」「治療によって何が変わるのか」を当事者の視点から伝える。
著者は長年、自分の苦しさを「それが自身の性質なのだ」「自分がおかしいだけ」だと思い込んでいた。しかし、さまざまな医療機関や専門家との出会いを通じて、その背景にトラウマの後遺症があることを知る。認知行動療法や精神分析療法だけでなく、身体志向アプローチなど、国内ではまだ十分に知られていない治療法や考え方に触れながら、自分自身を少しずつ理解し、取り戻していく過程が描かれる。
トラウマ治療に関する情報は専門書や論文で読むことはできるが、当事者が必要な情報にたどり着くことは容易ではない。本書では、著者自身が長年にわたり集めてきた知識や経験を整理し、「いま困っている人が最初に読む本」としてまとめた1冊となっている。
■あらいぴろよコメント
なぜここまでして周知したいのかというと、悲しいかな、トラウマは誰でも負う可能性があるからです。
今は無関係だったとしても、自然災害・犯罪被害・交通事故・パートナーからのモラハラ・就業先でのパワハラ――こうした予期せぬものから突然背負わされてしまう可能性が誰にでもあります。そうしてグシャグシャにさせられた心と体を、ほぐせるものだと知らなかったら……?
それはいつか社会の損失にまでつながることです。
そうはさせねえ!
私たちは明るい未来をつむげる自分をいつだって取り戻す!
今のトラウマ治療では何ができるのか、どんな方法があるのか、どう思ったか、どう変わっていったか、私目線でまとめました。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
■書誌情報
『トラウマのほぐし方』
著者:あらいぴろよ
監修:藤本昌樹、菊地祐子
価格:1,540円(税込)
発売日:6月24日
出版社:光文社