【漫画】因習が残る村に東京から女性がやってきて……富豪の後継ぎとして選ばれた少年の取った行動とは?

 “因習村”を題材にした作品が多くあるように、“村”を舞台にした物語は独特の薄暗さや粘っこさがあり、ついつい惹きつけられてしまう。Xに投稿された『村の富豪の後継ぎとして選ばれた少年が「東京から来た魔女」を尋ねる漫画』は、そんなジメジメした村で繰り広げられる物語となっている。

 独特のタッチで、おどろおどろしさを感じさせる本作を手掛けたゲンキダウンさん(@genkidown)に、制作秘話など話を聞いた。(望月悠木)

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『村の富豪の後継ぎとして選ばれた少年が「東京から来た魔女」を尋ねる漫画』(ゲンキダウン)

7年前のリメイク作品

――なぜ『村の富豪の後継ぎとして選ばれた少年が「東京から来た魔女」を尋ねる漫画』を制作したのですか?

ゲンキ:本作は2019年に発表した作品のリメイクなんです。当初は『東京から来た魔女』というタイトルで、まずこのタイトルが先に浮かび、そこから「自殺志願者の少年が一見おどろおどろしい存在の魔女に諭される」という展開を連想して制作に至りました。

――どの辺りをリメイクしたのですか?

ゲンキ:絵は全編描き直したのと、冒頭や後半に新たなエピソードを加えました。2019年のものは20ページほどだったのですが、最終的に32ページになりました。

――「閉鎖的な村」を舞台にした背景は?

ゲンキ:横溝正史作品や寺山修司作品が好きなので、そのあたりからヒントを得た形になります。

――ストーリーをどう組み立てたのですか?

ゲンキ:まずは「魔女が実は良い人だった」という設定は決めていたので、「悪人だ」という噂が広まっている状況を説明し、そこからプロットを組み立てていきました。

――作品の雰囲気とは裏腹に、基本的には良い人ばかりが登場しますよね。

ゲンキ:主人公が自殺志願者ということもあり、「絶対にハッピーエンドにしよう」と考えていました。当初は「魔女と主人公が心中する」というアイデアもありましたが、こちらはすぐにボツにしました。

――武や松子、晃など、登場人物のキャラデザはどのように作り上げましたか?

ゲンキ:特にモデルなどはいないのですが、個人的な趣味でほとんどのキャラクターを姫カットにしました。

――陰鬱としたZ村の雰囲気を出すために、作画面で意識したことは?

ゲンキ:今回は実験的に背景を筆ペンブラシで描いています。結果的に良い雰囲気になったと思っています。

――その他に作画面でこだわった部分も教えてください。

ゲンキ:噂をしている少女たちは最初顔が見えず、次に笑顔で、最後に本当の顔がわかるようにしました。だんだん化けの皮が剥がれるようで良かったと思います。

――今後の漫画制作における目標など教えてください。

ゲンキ:ネットやイベントを中心に作品発表をしていく予定です。2月のイベントの際に、60ページにもおよぶ漫画を初めて描いたのがとても良い経験だったので、今後もそういった作品を描いていきたいと思います。

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