第42回太宰治賞 受賞作にこがわゆうじろう「タロー・ジ・エンド」 ボクサー目指す若者を描く
筑摩書房と三鷹市が共同主催する第42回太宰治賞の受賞作が、こがわゆうじろう「タロー・ジ・エンド」に決定した。
最終選考は5月8日に実施され、選考委員を務める荒川洋治、奥泉光、中島京子、津村記久子による選考の結果、受賞作が決定した。今回の応募作品総数は1890篇で、社内選考により4篇が最終候補作として選出されていた。
最終候補作は、こがわゆうじろう「タロー・ジ・エンド」、さざわさぎ「掘削」、高山春花「プリズム戦士」、北野解「ゴーストフッド」の4作品。
受賞作「タロー・ジ・エンド」は、元日本チャンピオンであるカマモトの教則動画を観てボクシングの練習をしていたタローが、プロボクサーになるために青森から上京し、カマモトボクシングジムに入ると。タローは反則をくり返し、アイドルグループのBiSHを聴きながら独り生活を続ける。同郷のよしみ、共有される伝説、憧れられるカリスマといったものにまったく感情移入できない若者を描く作品。
著者のこがわゆうじろうは1983年生まれ、東京都練馬区出身、埼玉県狭山市在住の42歳。
贈呈式は6月12日午後6時から如水会館で開催され、受賞者には記念品および賞金100万円が当日贈呈される。受賞作と最終候補3作品を収録した『太宰治賞2026』は、6月19日に発売予定となっている。