司馬遼太郎『坂の上の雲』オーディオブック化 森川智之朗読で配信へ
司馬遼太郎の『坂の上の雲』全8巻(文藝春秋)がオーディオブック化、その第1巻が5月1日(金)より配信開始される。
『坂の上の雲』は、明治という激動の時代を駆け抜けた秋山好古、真之兄弟と、正岡子規の3人を中心に、近代国家を創り上げようと前を向いて進んだ人々と、生まれたばかりの「国家」の存亡を賭けた戦いとを描く青春群像劇。3人がそれぞれの使命に向き合う姿を描いた本作は、司馬遼太郎記念財団による〈好きな司馬作品〉アンケートで第1位にも選ばれ、時代を超えて多くの読者に支持されている。司馬遼太郎没後30年の今年、紙書籍・電子書籍・ドラマ化に続く新たな体験として、ファン待望のオーディオブックが配信される。『坂の上の雲(二)』は2026年9月25日配信予定。3巻以降順次配信。
ナレーターを担当するのは、アニメ、映画、吹替、ナレーションなど幅広い作品に出演する森川智之。壮大で重層的な物語を、丁寧に、余すところなく声で表現している。
森川智之は「このたび、司馬遼太郎先生の『坂の上の雲』をAudibleで朗読させていただくことになり、身の引き締まる思いと同時に、大きな覚悟を感じております。日本文学、そして歴史小説の金字塔とも言える本作は、あまりにも雄大で、あまりにも誠実に『時代』と『人』を描いた作品です。その一語一語を声として届ける責任の重さは、これまで数多く経験してきた朗読の中でも特別なものになるでしょう。膨大な文字数、伊予弁をはじめとする時代と言葉の再現、そして数多くの登場人物たちの息遣い。決して一人の力で軽々と越えられる作品ではありません。しかしだからこそ、声優として長く歩んできた今、この挑戦を託していただけたことを光栄に思っています。司馬先生が描いた『坂の上の雲』を、聴いてくださる皆さんと共に、一歩一歩登っていけたらと思います。耳で聴く『坂の上の雲』が、皆さんにとって新たな感動や発見につながることを願い、作品への最大限のリスペクトを胸に、全身全霊で臨みます。そして、今この時代を共に歩む皆さんに是非聴いていただきたいという熱い想いが、収録のモチベーションにもなっております。どうぞ最後までお付き合いください。」とコメントした。
原作著者プロフィール
司馬遼太郎(しば りょうたろう)
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校(現・大阪大学)蒙古語部卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみちⅠ”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。5年、文化勲章受章。著書に「司馬遼太郎全集」「司馬遼太郎短篇全集」(文藝春秋)ほか多数がある。平成8(1996)年没。
ナレータープロフィール
森川智之(もりかわ としゆき)
声優・ナレーター。アクセルワン代表取締役、養成所アクセルゼロ代表。2025年12月にデビュー40周年に突入。主な出演作に、アニメ『クレヨンしんちゃん』(野原ひろし役)、『ズートピア』(ニック・ワイルド役)、『鬼滅の刃』(産屋敷耀哉役)など。外画吹き替えではトム・クルーズ、キアヌ・リーブス、ジュード・ロウ、ユアン・マクレガーほか、ハリウッドスターの吹き替えを多数担当。ナレーションでは『おぎやはぎの愛車遍歴』などを担当している。
■作品情報
『坂の上の雲』一~八
著者:司馬遼太郎
ナレーター:森川智之
出版社:文藝春秋
URL:https://www.audible.co.jp/pd/B0GLPY36KH