【漫画】憧れの先生がぶつかりおじさんだった!? 他者のトラブルを検討する喫茶店『喫茶 行動と人格』

 田房永子『喫茶 行動と人格』第2巻(竹書房)が11月13日(木)に発売された。

 『喫茶 行動と人格』はWEBコミックサイト「竹書房コミックエッセイweb」の連作作品。本作は、人の「行動」と「人格」を分けて捉えるという視点を軸に、喫茶店を舞台とした議論形式で物語が進行する。

 舞台となる「喫茶 行動と人格」では、店の従業員と常連客が集まり、他者のトラブルや“案件”について検討している。第2巻で扱われる案件は、名門大学ラグビー部で活躍していた過去を持ち、現在は有名私立中学校に勤務する西教員に向けられた“ぶつかり男”疑惑である。この疑惑が事実であれば、学校や関係者に影響が及ぶ可能性があるという設定で、ラグビー部の保護者らが生徒や保護者側の証言を否定しようとする様子が描かれる。巻全体では、「誰かを悪者にすることで心理的安定を得ようとする人々」というテーマが取り上げられている。

 著者の田房永子は漫画家・エッセイストとして活動し、家庭問題や人間関係を題材にした作品を多数発表している。代表作の一つである『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)は、母親からの過干渉をテーマにしたコミックエッセイ。また、『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』(竹書房)は紙と電子版を合わせて12万部を超える。このほか、『なぜ親はうるさいのか─子と親は分かりあえる?』(筑摩書房)など、家族関係に関連する書籍を刊行している。

あらすじ

ここは「喫茶 行動と人格」という、ちょっと奇妙な名前の喫茶店。
その店では、これまた奇妙な従業員と常連客が他客のイザコザ・「案件」について、あれやこれやと議論を繰り返す。
今回のイザコザの発端は、名門大学ラグビー部の元エースで現在は有名私立中学に勤務するさわやか教師・西先生の“ぶつかり男”疑惑。
それが事実であれば、非常に都合が悪くなるラグビー部の保護者たちが、目撃した生徒やその母親を悪者に仕立て上げ……。
第2巻のテーマは「誰かを悪者にすることで、心を落ち着かせる人たち」――その心理とは?

田房永子

漫画家、エッセイスト。1978年東京都生まれ。
2012年、母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を刊行し、ベストセラーに。
『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』(竹書房)は紙+電子累計12万部を突破。他にも『なぜ親はうるさいのか ─子と親は分かりあえる?』(筑摩書房)など多数。

■書誌情報
『喫茶 行動と人格 2』
著者:田房永子
価格:1,485円(税込)
発売日:2025年11月13日
出版社:竹書房

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