ドラマ『ひらやすみ』原作者・真造圭伍のツボシーンは? ヒロト(岡山天音)のよもぎ(吉岡里帆)をイラストで投稿中

 真造圭伍の同名漫画を原作としたTVドラマ『ひらやすみ』(NHK系)。2025年11月3日(月)から放送が開始され、毎週月曜日から木曜日までの4日間、15分ほどの作品として深夜に放送されている。

 東京・阿佐ヶ谷を舞台に、人々の日常を優しく描く本作。原作の作者・真造圭伍はSNSにてドラマで印象に残ったシーンを投稿している。


 美術大学への進学を機に上京してきた18歳の少女・なつみ(森七菜)。JR阿佐ヶ谷駅にてなつみを迎えに来たのは、なつみの幼馴染であり現在はフリーターをしているヒロト(岡山天音)。

 同じ屋根の下、1軒の平屋で過ごす2人の暮らしのはじまり、ヒロトにとってなじみ深いばーちゃん(根岸季衣)やヒデキ(吉村界人)など個性豊かな登場人物が描かれた第1・2話。真造はヒデキに関するシーン、そしてなつみとヒロトの再会シーンを印象に残ったシーンとして挙げた。


 前者のヒデキは第2話で描かれたシーン。古くから付き合いのある2人は夜まで遊び、ヒデキがパパになることを知る。喜びとともに、今までの日常が変化するほんの少しの哀愁を感じるワンシーンであっただろう。

 後者のなつみとヒロトのワンシーンは、原作とほとんど変わらない台詞で進行しつつ、ヒロトがヘルメットをつんつんと渡すしぐさはドラマでのみ表現されたシーンだ。久しぶりの再会からか敬語となってしまうなつみとの対比も含め、岡山天音演じるヒロトの人柄が伝わってくるしぐさだと感じる。

 
 
 
 
 
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 第3話で真造はなつみがヒロト・ヒデキに怒り・恥ずかしさを向けるワンシーンを挙げた。漫画家を目指していることを周囲には内緒にしていたなつみ。あらぬことからなつみの執筆現場を目撃してしまったヒロトとヒデキ。

 原作では手でポカポカとヒロトを叩く様子が描かれたが、ドラマではつよい口調でヒロトを責めつつ、なつみはジャージの袖で複数回ビンタ。2人が出ていったあとに部屋のドアも1回ビンタした。


 第5話で挙げられたのは不動産会社で働く女性・よもぎ(吉岡里帆)のワンシーン。日曜日までせわしなく働き、あっという間に過ぎていく時間に困惑するよもぎ。アパートの内検に関する対応を終え客を見送った後、内検したアパートで腰を下ろす。

 ドラマでは約10秒、腰を下ろしまぶたを閉じるよもぎの姿が映された。この10秒間は劇伴音楽も消え、まさに静寂の時間として表現されていただろう。少しの静寂ののち、電話の着信を機に場面が転換された。


 第6話で描かれたのはヒロトとばーちゃんが出会った過去のお話。機嫌が悪そうに見えてしまうばーちゃんに対し、明るく、純粋に話すヒロト。「アンタ晩飯は?」と話し、慣れた手つきでトンカツを切るばーちゃん。真造は真剣で、うれしそうなばーちゃんの調理シーンを挙げている。

 ヒロトに晩ご飯をふるまう過去(第6話)のばーちゃんと、なつみの朝ご飯をつくる現代(第7話)のヒロト。2つのシーンは同じ台所で料理をする様子が、同じ構図で切り取られた、真剣な2人の姿が重なる瞬間であったはず。第6話にてカツカレーを目の前に「うまそー」と話すヒロトのように、真造も「カツカレーくいたい…」とイラストにコメントを添えた。


 第7話で挙げられたのはなつみとあかり(光嶌なづな)が並んで歩く姿。アルバイト帰りの夜道で、なつみはあかりに漫画家を目指していることを打ち明ける。自分の夢を恥ずかしく思うなつみに対して、あかりは「すごか! ほんとに? わたし漫画ばりすきっちょ!」と方言交じりに興奮を示した。2人の関係が進展したワンシーンに対して真造は「2人のたどたどしたカンジ」と添えている。

 
 
 
 
 
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 真造の描き下ろしイラストはもちろんのこと、活字であふれかえる日常のなかで目にする手書きの文字からもあたたかみを感じる投稿の数々。夜長な秋、ふぅ……っと一息つきながらドラマ『ひらやすみ』、そして真造の投稿を楽しみたい。

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