【漫画】孤独な引きこもりの少年が冷たく美しいバレエの世界に目覚める 『氷の鱗』「くらげバンチ」にて連載開始
漫画『氷の鱗』の連載が9月26日(金)より新潮社のWeb漫画サイト「くらげバンチ」にて開始された。
『氷の鱗』は北海道を舞台に男子クラシックバレエの世界を描いた漫画。原作を岩井勇樹、作画をJiccoが手がける。北海道を舞台に男子クラシックバレエの世界を真正面から描く意欲作だ。
主人公・真央は、幼い頃から他人とうまくコミュニケーションを取れず、不登校となって家の中で絵を描く日々を過ごしていた少年。そんなある日、実家の飲食店の手伝いで札幌のバレエスタジオを訪れた真央は、国内屈指のプロバレエダンサーの踊りを目にし、その瞬間、心の奥底に眠っていた何かが激しく震える。冷たく、しかし美しい“氷”のようなバレエの世界に惹かれていく真央の姿を通し、「才能」「孤独」「表現」という普遍的なテーマを繊細に描き出していく。
“残酷であるほど、命は美しい”――そんなコピーが示すように、本作ではバレエの華やかさの裏にある厳しさや葛藤、人間の脆さまでもがリアルに表現される。静謐な筆致と緻密な構成で描かれるバレエシーンの美しさは圧巻で、ページをめくるたびにその息遣いが伝わってくるようだ。
『氷の鱗』は毎週金曜日、Web漫画サイト「くらげバンチ」にて更新予定。静けさと激情が同居する新たな才能の物語を、ぜひその目で確かめてほしい。
■配信情報
『氷の鱗』
原作:岩井勇樹
作画:Jicco
発売日:2025年9月26日
配信サイト:くらげバンチ
出版社:新潮社