【漫画】後輩社員が推しに激似で集中できない! 『推しに似ている後輩から猛アタックを受けています』にキュン

 乙女ゲームに登場するキャラ・エルマを推している会社員・森園美琴。「早く推しに会いたい」と思いながら会社の飲み会に渋々参加していた美琴は、エルマに顔がそっくりでありながら嫌味ばかりを言ってくる後輩社員・榎田薫に絡まれてしまう。美琴が何とか薫の嫌味をいなしていると、薫は「俺のこと嫌いですよね」と涙を浮かべる――。

 「こんな後輩に振り回されたい」と思わず妄想してしまう本作の作者・吉成ゆずこさん(@yuzuko_ysnr)に、制作の裏側などを聞いた。(望月悠木)

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『推しに似ている後輩から猛アタックを受けています』Ⓒ吉成ゆずこ/ナンバーナイン

「推し」にまつわる想いを形に

――「推しているゲームキャラに似ている後輩にグイグイ来られる」という内容でしたね。

吉成:本作は担当編集さんから「男女恋愛ものを」とお話をいただいて考えたネタの1つです。私自身、乙女ゲームが好きなので、「同じように乙女ゲームが好きな主人公を描きたい」と思いからストーリーなどを考えました。

――会社の飲み会、酔いつぶれた薫の介抱、という展開でしたが、どのようにストーリーを決めていきましたか?

吉成:「薫の普段の顔とお酒を飲んだ時の顔にギャップがあると可愛いのでは?」「さらにそれがゲームキャラと似ている部分だったら?」と担当編集さんと話していくうちにこのようなストーリーになりました。

――美琴や薫を作るうえで意識したことは何ですか?

吉成:「推し活が好きな人たちは、普段推しのために頑張って仕事をしている人が多いのでは?」と思い、美琴はそんなキャラにしました。また、「大好きな推しだけど、なかなか大声で好きと言えないこともあるよね」という思いも込めました。

――一方、薫は?

吉成:生意気で可愛い年下キャラが好みなので、その結果薫というキャラができあがりました。

――薫はいわば“二次元の作品の登場人物に似ている二次元のキャラ”ですが、薫を描くうえで注意したことは?

吉成:「このゲームのキャラに似ている!」と読者に伝わるように描こうと注意していました。

――薫の見た目で言えば、涙を見せたり、舌を出したりなど、いろいろな表情が描かれていましたね。

吉成:どの表情も、薫の可愛さが伝わるように調整しました。少しあざとく見えるように、しかし長年片想いしていた薫の本心が込められていることを頭に置いて描いています。

――表情だけではなく、薫の小悪魔的な言動も魅力的でした。

吉成:「美琴には伝わっていませんが、実は美琴のことを想って言っている言葉である」ということを意識して描いていました。素直に言えないキャラが好きなので。

――今後の漫画制作における目標など教えてください。

吉成:引き続きXやInstagramなどで発表していく予定です。「登場人物の関係性にワクワクしたり、ときめいたりできる作品を描いていきたい」と思っています!

Ⓒ吉成ゆずこ/ナンバーナイン

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