SUPER EIGHT・村上信五、初の著書で思考の全てを綴る「100万部くらい売れてもらわんと割りにあわん」

村上信五『半分論』(幻冬舎)

 SUPER EIGHTの村上信五が、自身初となる著書『半分論』を2025年4月14日に発売。

 東京・渋谷で開催されたマスコミ向け取材会で、制作経緯や執筆エピソードについて語った。

全編書き下ろし“メンタルコントロール術”

 本書は、タレントとして20年以上にわたり活躍し、数多くのバラエティ番組でMCを務めてきた村上信五が、自身の仕事において感じてきた葛藤や挫折、そこから導き出した“自分なりの新しい心の持ち方=“メンタルコントロール術”をまとめた、全編書き下ろしの著作である。

 司会者として多くの番組に出演し、アイドルとしても多忙な日々を送る村上は、会見で「『本当に書いたんですか?』とか、(自らポケットマネーを出資し開発したという人型AIである)『“AIシンゴ”を使ったんじゃないか?』という疑惑もありましたが、正真正銘、私が書きました。……『半分論』は、ありまぁす!」と本人執筆の事実を力強くアピールした。

 執筆のきっかけについては、「文化放送で『村上信五くんと経済クン』という経済番組をやらせていただいているのですが、そこに三宅香帆先生をゲストにお迎えしたことがきっかけです」と説明。続けて、「先生の著書についてお話をうかがう中で、自分の考えをお伝えしたところ、『面白い、読んでみたい』と言っていただいた。それが執筆を考えるようになった大きなきっかけでした」と、経緯を明かした。

 SUPER EIGHTのメンバーについては、「ツアーの合間に書いていたので、書いていたこと自体は知ってると思いますが、内容までは知らないと思います」と語る。「でも書いている内容をメンバーが読んでも、きっと驚きはないと思います。打ち合わせなどで普段から僕が話していること、実際に体現していることがそのまま書かれているので」と、日常的な姿勢が反映された内容になっていることを明かした。

指差しポーズを求められると「安っぽい先生みたいじゃない?」と記者の笑いを誘う

 読んでほしい相手については、「メンバーというより、後輩たちに読んでほしい」と話し、「あの~、ほれ、なんや新しく入ってこられた子ら…そう、timeleszや!」と会場を笑わせつつ、村上らしい“節”も健在。「まだアイドル1年生なわけですから。彼らのような、これからどうしたらいいんやろ、っていう子たちには届いてほしい。これを読めば、自分のイズムはわかると思います」と、先輩としての思いを滲ませた。

 とはいえ、「それで売れるかどうかは別ですけど」と前置きしつつ、「でも、迷ったり苦しくなったときには、少し支えにはなるんちゃうかなと思っています」と、自信をのぞかせながらも、後輩へのメッセージを送った。

 初の著書について自己採点を求められると、「100点と言うときましょうか。自分の考えをすべて全部書き切りました……だから100万部くらい売れんと割に合わんなと思ってます(笑)」と語り、会場の記者たちの笑いを誘った。

 トップアイドルとして、また番組司会者として活躍しながら、農業の企画開発会社に参画するなど、ビジネス界でも注目を集める村上。「講演会のオファーが来たら?」という記者からの質問には「もちろんもちろん! オファーがあればぜひやらせていただきます……ちゃんとギャラをいただければ!(笑)」と話し、最後まで記者を笑わせ終始和やかなムードの会見となった。

書籍情報

『半分論』
著者:村上信五
定価:1,980円(税込)
発売日:2025年4月14日
仕様:四六判/224 頁予定
発行:幻冬舎

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