【漫画】友達との約束、面倒になったらどうする……? SNS漫画『好きのち苦手』に共感の声


ーー本作を創作したきっかけを教えてください。

関ヶ原みずき(以下、関ヶ原):本作は大学の授業の課題として描いた作品です。自分の気持ちを作品で表現するという課題でした。

 本作で描いたエピソードのほとんどが実体験です。友だちと遊びに行くと「モヤモヤする、けれど楽しい」といった言葉で表せない気持ちを描こうと思いました。

ーー本作を描くなかで印象に残っているシーンは?

関ヶ原:2ページ目は描いていて楽しかったです。1ページを1枚のイラストとして、約束の日が近づくにつれ段々と億劫になっていく様子を表現しました。

 また、友だちと別れた直後の主人公の心情を描いた1ページは時間が経った今でも「わかるな」と共感しています。

ーー友だちと別れたあと、スマートフォンを用いて自分の気持ちの原因などを調べるシーンが印象に残っています。

関ヶ原:自分はふと思ったら調べる癖があり、実際に本作のようなことを調べたことがあったのでこのシーンを描きました。今はインターネットで調べたら、たいていのことは答えが出ると思います。ただ本作で描いた心情は一概に名前のつく症状ではないと思います。

ーー友だちの顔が別れのシーンまで描かれませんでした。

関ヶ原:友だちの顔が見えないからこそ、主人公の目線で読むことができるかと思い、友だちの顔を描きませんでした。そんななか別れのシーン、主人公が「楽しかった」と思ったときに友だちの顔を見せることで「この子ともっと遊びたかったな」と思う心情に共感してもらえるように意識しました。

ーー友だちからの連絡に返信する、幕引きのシーンが粋だと思いました。

関ヶ原:最後に印象に残るページを描きたいと思い、このシーンを描きました。読んだ人それぞれに解釈できるシーンとして描きつつ、私としての答えは示しています。

ーー漫画を描きはじめたきっかけを教えてください。

関ヶ原:中学生のとき、友だちと漫画研究部に入ったことがきっかけです。漫画をちまちまと描きつづけて今に至ります。

 最初はイラストや数ページの作品ばかりだったのですが、コロナ禍を機に31ページの漫画を描いてから、ある程度のページ数のある作品を描くようになりました。

ーー漫画を描くことは楽しい?

関ヶ原:絵を描くことが好きなので楽しいです。漫画は多くの絵を描けるので、制作中はずっと楽しいです。とくに下描きをペン入れしているときが楽しいですね。

ーー今後の目標を教えてください。

関ヶ原:8月に開催される「コミティア(一次創作の同人誌即売会)」に出展することが目標です。本作の反響から作品を通じて、自分の気持ちをだれかに伝えることの大切さを知ることができました。出展する作品は制作中ではありますが、いろんな人に読んでもらえる漫画を描きたいと思います。

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