【漫画】漠然とする勉強に意味はある? 本を読み漁る吸血鬼と少女のエモい青春物語『灰になるまで』
人ならざるものは人間とは違う考えを持っていると思われやすい。しかし、『週刊少年マガジン』(講談社)の第113回新人漫画大賞で奨励賞を受賞し、Xに2月下旬に投稿された『灰になるまで』を読むと、「人ならざるものも人間と同じ葛藤を抱いているのかもしれない」と思いを馳せたくなる。
中学3年生の紗奈は宇宙に行ってみたいという夢を持ちながらも、勉強することを面倒に感じていた。何とか自分を奮い立たせて勉強するために図書館に足を運ぶと、 “とある方法”を探して本を読み漁っている吸血鬼のミカイと出会う。そして、2人は同じ空間でそれぞれの夢に向かって勉強に励むようになる――。
漫画制作に関する大学に通っている作者の雉野金地さん(@kjn_tion)。思春期の葛藤を思い起こさせる繊細な心理描写が魅力的な本作を、どのようにして制作したのか話を聞いた。(望月悠木)