『BLEACH 千年血戦篇』はなぜ「最高のアニメ化」と称されるのか? 原作に描かれなかった描写をおさらい
2024年12月で3クール目が終わり、残り1クールとなったアニメ『BLEACH 千年血戦篇』。作者の久保帯人本人が総監修として関わっていることもあり、原作にはなかった補完シーンが多数描かれたことでも話題になった。「最高のアニメ化」「逆に原作にないとダメな話」など称賛の声が多く上がっているが、今回はそんなアニメ『BLEACH 千年血戦篇』の原作補完シーンについて紹介していきたい。
原作ではほとんど描かれなかった描写が満載
『BLEACH 千年血戦篇』のアニメオリジナルで大きな話題となったのが、「初代護廷十三隊と滅却師との戦い」だ。初代護廷十三隊は原作ではシルエットのみの登場だったが、アニメでは隊士それぞれの戦いの様子が描かれている。「週刊少年ジャンプ」本誌では全メンバーのキャラクター名やビジュアルが公開され、読者からは「かっこいい!」「キャラデザ最高」などの声が上がっていた。ちなみに久保帯人と高級ファッションブランド“メゾン マルジェラ”のコラボプロジェクトでは、初代護廷十三隊の隊長・齋藤不老不死の描き下ろしイラストが公開され、こちらも話題を呼んだ。
原作で少ししか描かれなかったエピソードとしては、他にも「ミミハギ様の詳細」が挙げられる。原作では詳しく描かれなかった浮竹十四郎の過去が、アニメでは描かれているのだ。特に視聴者にインパクトを与えたのが、精神世界のような場所でミミハギ様の目から流れた涙を浮竹が飲み込むシーン。浮竹がミミハギ様を宿した瞬間だが、体が膨らんで真っ黒なミミハギ様のような姿になる浮竹は中々に衝撃的だ。アニメではここでサブタイトルが出てきており、「サブタイの出し方がオシャレ」と視聴者を歓喜させた。
原作では描かれなかった「卯ノ花烈の卍解」「平子の卍解」「千手丸の卍解」についても、その詳細がアニメで明かされている。特に第2期の最終回で披露された千手丸の卍解「娑闥迦羅骸刺絡辻」はホラー感もある圧巻の能力で、ネット上でも「千手丸の卍解たまげた」「アニメが原作を超えた希少なアニメ」などファンの度肝を抜いていた。