『るろうに剣心』強面で不良警官ながらも実は世帯持ち⁉︎ 斎藤一の人気の秘密を考察
実は愛妻家!? 恵や操たちのピンチを救う優しい一面も
斎藤のキャラクターは一見すると「冷徹」。「殺人鬼のような目つき」と喩えられるほど鋭い目つきの強面で、基本的に無愛想、そして「悪」と判断した相手を容赦なく切り捨てる。剣心たちと対峙する時は、その口の悪さなども相まって近寄り難そうなイメージだ。しかし、「京都動乱」編では彼に時尾という妻がいて、実は世帯持ちであったことが判明。志々雄真実によって支配された新月村の一件が片付いた後、身寄りのない少年栄次をどうするかという話になった際に、突如斎藤が家内・時尾の名前を口にするのだ。剣心と巻町操が驚きの反応をすると、今度は「安心しろ、時尾はできた女だ」とすぐに返す。実は世帯持ちだったことも衝撃だが、男尊女卑の風潮があった明治時代に、奥さんを「できた女だ」と即答できる斎藤は愛妻家で、女性に紳士的な対応ができる男性なのかも知れない。さらに他のエピソードを見て、実は優しい性格なのでは?と感じられる一面も。
たとえば、剣心を追う四乃森蒼紫に、剣心が京都へ出発したことを話して、脅されていた高荷恵を助けたり、操たちが新月村で志々雄一派の戦士たちに襲われかけた際にも助けに入ったりしている。また、両親や兄妹の復讐に燃え、志々雄一派の尖角に最期のとどめを刺そうとする栄次を止めに入り、「どのみちコイツは死刑確定だ」と伝えたシーンなども、もちろん事実ではあるだろうが子供に手を汚させたくないという斎藤なりの優しさなのかもしれない。
「悪・即・斬」の信念を持ち一見冷徹そうに見える斎藤。しかし、実は愛妻家で軍人や剣士など以外の非戦闘員には優しい一面を見せる。確固たる信念と女子供に優しい一面、そんな男らしさこそ斎藤一が人気の秘密なのかも知れない。