【漫画】カメラで「撮る」ことは、人の思い出を「盗る」こと? 秋が切なく香るSNS漫画が美しい

 振り返りたくない過去を抱えているのか、誰も自分のことを知らない土地に引っ越してきた日暮夕子。極力、誰ともかかわらない“部外者”として、今日も人知れず人物や街並みにレンズを向け、カメラで“撮る”もとい“盗る”日々を送る。ただ、そんな夕子の日常は、秋の木漏れ日と人々のあたたかさによって徐々に変化していく――。

 9月下旬にXに投稿されたオリジナル漫画『日暮夕子は今日も想い出を盗る』は、視覚から本格的な秋の訪れを感じさせてくれる漫画だ。作者のせきやよいさん(@sk_yayoi3)は幼少期に父親に『ドラゴンボール』や『セーラームーン』のイラストをよく描いてもらい、「私もこんなふうに絵を描きたい!」と思ったことをきっかけに、友人と創作漫画を作り始めて今に至るという。現在、イラストレーターとしても活躍中のせきさんに、秋の香りが漂う本作が誕生した経緯など、話を聞いた。(望月悠木)

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