『HUNTER×HUNTER』405話、5月7日に「ペン入れ完了」9月24日に「完成」か? 原稿作成の工程に驚き

 10月7日発売の「週刊少年ジャンプ」45号に、1年9ヶ月ぶりの最新話(401話)が掲載される『HUNTER×HUNTER』。Xで精力的に制作状況を伝えている作者の冨樫義博氏が9月24日、405話の完成を報告した。

 前日の23日には、420話の「人物ペン入れ」を開始したことを明かしていた冨樫氏。405話の「ペン入れ完了」が報告されたのは5月7日のことで、401話の本誌掲載に向けて作業の前後はありそうだが、1話分の完成まで多くの時間をかけた作業が行われていることが伺える。

 いったいどんな工程を経て原稿が完成するのか……というファンの疑問に答えるように、冨樫氏は「原稿作成のおおまかな流れ」についてもポスト。「アナログで人物ペン入れ→アナログで背景→デジタルで背景·効果·装飾→プリントアウト原稿に加筆」と解説されており、アナログとデジタルを行き来しながら、最終的に冨樫氏の加筆でフィニッシュ、となるようだ。

 「ペン入れ完了」の報告は、あくまで「重要な工程がひとつ終わった」だけに過ぎず、真っ白な原稿用紙から始まり、ネームの作成から原稿の完成までを考えると、途方もない仕事だと思い知らされる。

 『HUNTER×HUNTER』が第400話で休載に入るにあたり、ジャンプ編集部は「先生と編集部とで相談をした結果、今後は週刊連載ではない掲載形態で皆様にお届けすることになりました」と発表。そのため、402話以降がどんなペースで掲載されていくのかはまだ不明だが、何の情報もないまま多くのファンが物語の続きを待ち望んでいた長期休載期間(2012年16号~2014年26号/2018年52号~2022年47号)を考えると、日々制作が進んでいる様子を冨樫氏自身が報告してくれている現在はポジティブな状況だと言えるだろう。

 上記の過酷な作業を考えると、持病を抱えながら日々奮闘する冨樫氏を急かすのは酷なことに思えるが、一刻も早く暗黒大陸の謎を解き明かし、幻影旅団の真実を知り、ゴンの復活を見届けたいと考えてしまうのがファンというもの。冨樫氏の健康を祈りつつ、まずは10月7日を楽しみに待とう。

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