【漫画】赤い糸が見える生徒と家庭教師、どんな経緯で結ばれるのか? 笑えてほっこりなSNS漫画が尊い

ぶっつけ本番ネーム兼下書き

――今回『赤い糸が見える生徒と家庭教師の話』を制作した理由は?

ツブキ:実は6年前に描いた作品なのでうろ覚えな部分はありますが、当時は「せっかく原稿のために新調した作画ソフトを使いたい」ということを強く思っていた時期だったと思います。普段から浮かんだストーリーをストックしまくっていたのですが、“その中からまとまりそうなものを選んで完成させる”ということが当時のルーティンでした。『赤い糸が見える生徒と家庭教師の話』もそのルーティンに沿って描きました。

――なぜ“赤い糸が見える”という不思議な能力を持った高校生の物語にしたのですか?

ツブキ:赤い糸をテーマにした作品を一度描いてみたかったことが大きいです。ストーリー自体は勝手に膨らませていきました。

――対照的なメインの2人のデザインはどのように決めましたか?

ツブキ:ビジュアルはキャラクターに合わせて大体最後に作ります。「こういう内面ならこういう髪型をして、こういう服装だろう」という感じで。

――ちなみに2人の名前は出てこなかったのですが、その狙いは?

ツブキ:名前に関してはパッと思いつく時にはつけますし、思いつかなければ無理にはつけません。つけない場合は名前を出さないセリフ選びをします。もちろん、商業の場合はそういうわけにはいかないのでちゃんとつけます(笑)。

――後半に2人が再会を果たした後は、序盤のような“ラブコメ色”はあまりなく“ラブストーリー色”の強い大人の恋愛漫画でしたね。

ツブキ:「前半にギャグを敷き詰めたので後半はゆるやかに流れていく感じにしたいな」と考えました。「年月を経て、場所が移り、雰囲気も変わったけど変わらないものがある」みたいな感じにしたかったです。

――ちょくちょく登場するSDキャラが可愛かったです。

ツブキ:いつもぶっつけ本番ネーム兼下書きなので、もはや感覚でやっています。ただ、本能的にバランスを取りたがっている部分もあると思います。

――フォントの使い分けの上手さも光っていました。

ツブキ:画面越しでも伝わるように、その時の声色に合わせてフォント選びをいしきしているのですが、その意識が良かったのかもしれません。

――今後はどういった作品を描いていきたいなどありますか?

ツブキ:今までどちらかというとギャグBLというニッチな方面に突き進んでいました。今後はエッチな感じにも挑戦するなど、読者さんの幅を広げて知名度も上げていければと思っています。そんなわけで、肛門一筋30年の肛門科医が活躍するBL漫画『恋わずらい穴わずらい』(リイド社)の単行本が7月24日、コミックシーモアは先行で7月10日にリリースされます! ちょっとだけ肛門に詳しくなれるラブコメです。よろしくお願いします!

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