森川ジョージ「ようやく設置できた」日本漫画家協会「漫画に関する悩みや相談窓口」設置の理由は?
■日本漫画家協会が問い合わせフォームを設置
日本漫画家協会は5月15日、公式Xを更新し、協会のWEBサイトに「お問い合わせフォーム」を設置したと発表した。入会を希望する漫画家に向けた「入会について、入会後の事務連絡について」というフォームのほか、「漫画に関する悩みや相談」を受け付ける会員向けのフォームも設置。具体的には、契約・法律にまつわること、税金にまつわること、その他の相談などを受け付けるとしている。
この発表を常務理事の森川ジョージが引用し、「ようやく設置できた。会員の方の問い合わせ、相談受けつけます。解決できないことも多いかもしれないですがぜひ活用してみて下さい」とポスト。「住所変更とかHP記載のペンネーム変更とか、保険に加入できないとか、個人的な悩みとか、なんでもいいみたいですよ。ただし、無責任な返信はできないのでできる範囲のことのみとなると思います」と語った。
昨今、生成AIに関する問題が騒動となっているように、漫画家を取り巻く環境は大きく変わりつつある。そんななか、XなどのSNS上では会員の間からもネットでの相談受付を求める声や、生成AIの問題に対し、協会が対応を求める声が上がっていた。ある現役の漫画家は、「今回の窓口の設置は大きな前進」と肯定的に捉えつつも、「相談があった場合は真摯に向き合って欲しい」と注文をつけた。
なお、繰り返しになるが、今回の問い合わせフォームは、入会の相談を除けば、あくまでも日本漫画家協会の会員向けの相談窓口となる。「会員の先生の生成AIが作成されている」のような、第三者からの問い合わせは受け付けていないため、要注意である。会員以外からも相談を受けてしまうと、問い合わせフォームがパンクする可能性があるため、これは懸命な判断といえるだろう。