MAPPAに『ウマ娘』『ブルーロック』……制作陣は大御所揃い! 2024年冬放送アニメ、どの作品が制す?

  2023年もさまざまなアニメが世間を賑わせ、放送日にSNSのトレンド入りを果たすこともしばしば。そんなヒットアニメの例として『推しの子』『呪術廻戦』『葬送のフリーレン』など原作ありのものが目立つが、原作のないオリジナルアニメも原作ありに負けない大きな魅力がある。今回は漫画ファンにもおすすめしたい2024年冬スタートのオリジナルアニメを紹介していこう。

日本だけどアラビア風? 新感覚の世界観『ぶっちぎり?!』

  1作品目は「ヤンキー×千夜一夜物語」という異色の組み合わせの『ぶっちぎり?!』だ。監督は『Free!』や『BANANA FISH』の内海紘子、シリーズ構成・脚本は『ブルーロック』の岸本卓。制作は『呪術廻戦』を手がけたMAPPAと、非常に豪華な制作陣となっている。

  PVでは、落書きだらけのアナーキーな校舎、どこかアラビア風な神社など、一見風変わりだが魅力的な世界観を垣間見ることができる。主人公・灯荒仁は、かつての親友・浅観音真宝との再会をきっかけに強者との戦いに巻き込まれていく。そんな中、巨大な魔神の影が現れ…… というところで物語の紹介は終わっている。

  サイトの情報やPVを見てもそれ以上のことは全くわからないが、これはおそらく意図的だと思われる。内海紘子は「ビジュアルもPVもわけわからんですがそれがこの作品!」とコメントしている。オリジナルならではの“先の読めない展開”を存分に楽しむことができるだろう。

途中で路線変更もありえる『勇気爆発バーンブレイバーン』

  2作品目は『ウマ娘』で知られるCygames制作の『勇気爆発バーンブレイバーン』だ。監督はアニメーター、デザイナーとしても知られる大張正己で、数多くのロボットアニメに携わってきた人物。本作品も人型装甲兵器「ティタノストライド(通称TS)」が発達した時代の物語だ。

  TSのパイロットである陸上自衛隊所属のイサミ・アオと、アメリカ海兵隊所属のルイス・スミスが出会ったのは戦闘の最中だった。突如所属不明機による強襲を受け、兵士たちは命を散らしていく。死と隣り合わせの戦場で生き残るため、仲間を救うため、己の誇りをかけて戦うという内容だ。

  PVでは銃弾の飛び交う戦場や撃墜されるTSの様子が映されており、シリアスなリアルロボット路線のアニメに見える。しかし、タイトルロゴやBGMが一昔前のスーパーロボットを彷彿とさせるものとなっており、ネット上では「途中で路線変更するのではないか?」という意見も出ている。

強力タッグが実現したSF作品『メタリックルージュ』

  3作目はボンズと出渕裕がタッグを組んだテック・ノワールSF作品『メタリックルージュ』だ。ボンズは『交響詩編エウレカセブン』の制作を、出渕裕は『機動警察パトレイバー』のメカニックデザイナー、『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めており、今回も魅力的なSF作品を作り上げてくれると予想される。

  西暦2128年、人間と人造人間が混在する世界で、人造人間の少女・ルジュに「政府に敵対する9人の人造人間の殺害」という任務が与えられる。ルジュはバディのナオミと共に、戦いに身を投じるという内容だ。

  ルジュは見た目は17歳程の少女だが、実年齢は10歳。過酷な戦いの運命に対して、幼い彼女はどのように折り合いをつけていくのだろうか。大迫力の戦闘シーンだけでなく、彼女自身の成長にも注目したい。

  原作ファンを最初から取り込むことができるため、どうしても放送前は原作ありのアニメの方が話題になりやすい。だがオリジナルアニメは作品の雰囲気や展開が未知数のため、『リコリス・リコイル』『魔法少女まどかマギカ』『ユーリ!!! on ICE』のように大きな人気を集める可能性もある。未来の覇権アニメの誕生をリアルタイムで目の当たりにできるかもしれない。

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