『HUNTER×HUNTER』冨樫義博、7ヶ月ぶりのSNS更新は朗報? 「Start over」の一言が意味するところ

 現在休載中の人気漫画『HUNTER×HUNTER』を手がける冨樫義博氏が10月2日、3月9日を最後に動きがなかったX(旧Twitter)を更新。「Start over」の一言とともに原稿の画像を公開し、国内外の多くのファンが騒然としている。

 『HUNTER×HUNTER』は昨年12月26日、「週刊少年ジャンプ」新年4·5合併号と公式SNSにて、週刊連載の終了が伝えられていた。冨樫氏の体調不良により、「10話掲載→長期休載→10話掲載&単行本発売→長期休載」というサイクルが定番化していたなかで、「週刊連載ではない掲載形態」の模索が始まったことにファンは安堵。安定的に物語の続きが楽しめるようになることに期待しつつ、首を長くして続報を待っていた。

 上記の発表後、最初のポストは3月9日、「制作体制は固まっていませんが、机での作業時間が少しずつ増えて来ただけでも嬉しい」と、最新401話の完成を伝えるポジティブなものだった。それから7ヶ月、最新のポストに添えられた「Start over」という言葉を、ファンはどう捉えればいいだろうか。

 ファンが思い浮かべるのは、先日『HUNTER×HUNTER』とのコラボMVが公開された櫻坂46の楽曲「Start over!」。意味の面から考えると、「Start over」は「やり直し」と訳すことができる。冨樫氏は以前、「たった1コマのリテイク待ちで完成1週間延びるシステム笑」「半デジタル化でコピー用紙の消費量と事務作業が5倍に増えた」と、作業が思うように進まない旨をポストしており、大幅な「やり直し」が生じて連載再開までまだ時間がかかる……という意味にとらえられなくもないが、普通に考えれば、「心機一転、仕切り直しの再スタート」という宣言に思える。楽曲「Start over!」のメッセージに通じるところだ。

 前回のポストの内容を踏まえても、連載再開に向けて前向きに制作が進んでいるという報告と受け取ることができるだろう。「Start over」に「ゼロからの」というニュアンスが含まれることもあり、模索が続いていた「制作体制」が固まった、というイメージも伝わってくる。

 いずれにしても、先の見えない状況でヤキモキしていたファンからすると、冨樫氏自身が制作状況についてポストしてくれたこと自体が朗報だ。待望の連載再開はいつ発表されるのか、そして「週刊連載」から離れて掲載ペースはどうなるのか。冨樫氏や「週刊少年ジャンプ」の公式Xを注視していきたい。

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