早乙女太一×青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』対談後編 同い年の二人が語り合う、倒理&氷雨に通じる“バディ”の存在
美影を彷彿とさせる、早乙女の健康的“っぽい”食生活
――アクションといえば、早乙女さんは9月14日から劇団☆新感線の舞台『天號星』にも出演されているということで。テレビでも舞台でも早乙女さんを見られる秋になりましたね。
早乙女:ありがとうございます。『天號星』は、それこそアクションてんこ盛りで。僕が演じるのはものすごく腕の立つ一匹狼の殺し屋なんですけど、その殺し屋の元締めを演じる古田新太さんと入れ替わってしまう話なんですよ。
青崎:え、じゃあ、早乙女さんは古田さんが中に入ってるっていう設定で演技を?
早乙女:そうです。しかも、古田さんの役は元締めなんですけど、実はめちゃくちゃ気が弱くて、何もできないポンコツなおじさんなんですよね。体は若くて動くのに、全然戦ったことがないから、めちゃくちゃ弱くなってて。でも外見は殺し屋のままだから、すごい強い人たちに命を狙われて戦わないといけなくて。
青崎:めちゃくちゃ面白そうですね。でも、古田さんのほうが大変そう(笑)。
早乙女:古田さんの中には僕が入ってるので、動こうとするんですけど「動かねぇ、なんだこの体!」って(笑)。僕は楽しいですけどね。これまで強い役のほうが圧倒的に多かったので、弱い状態で戦うっていう。新しいアクションができているなって思います。
――本当はできるのにできない演技もまた難しそうですね。
青崎:でも、実際にアラサーになってできないことが増えてきませんか?
早乙女:いやぁ、本当にそうなんですよね。気力も体力もどんどん減っていきますしね。僕は気力のほうをより感じますね。もともと性格的に簡単にはテンション上がらないタイプなんですけど、より上がらない感じが。でも、みんなそうですよね。朝起きるのがどんどん体が重くなる感じとか。
青崎:焼肉屋さんに行くと特に感じますね。カルビが食べられなくなっちゃって。
早乙女:胃もたれですよね。わかります。僕もカップラーメンとか、牛丼とか、カレーとか、そういうの胃もたれするようになりましたね(笑)。
青崎:逆に何を食べていらっしゃるんですか? 普段は。なんとなく早乙女さんって、私生活が見えない印象があります。
早乙女:そうですか? めちゃくちゃ普通ですけどね。朝はあんまり食べないので、1日2食で。昼を食べたら、夜は夕方5時か5時半には食べ終えるようにはしてます。あ、人とご飯行ったりするときとかは別ですけど。
青崎:5時半! 早いですね。でも、なんだか美影もそんな感じがするな(笑)。早くご飯を済ませてそう。そっちのほうが体調がいい、みたいな?
早乙女:そうですね。29歳ぐらいから、初めて体のことを考えるようになって。それまでは、それこそファストフードどカップ麺、コンビニ飯しか食べないみたいな感じだったんですよ。でも、30歳手前にして「40代がこれから決まるんだろうな」って思って。できる限り健康的な? いや、健康的っぽいことをしようと。僕の身近な友だちはほとんど年上なので、その人たちを見て恐怖を感じたんですよ。「俺もこのままやっていったらこういうふうになるんだろうな」って(笑)。じゃあ、早めにしておかないとな、と。
――先ほど舞台のお話があったので、もう古田さんのことかなと思ってしまうんですが(笑)。
早乙女:まさしくそうです! 不健康のかたまりみたいな感じなんで。動けない体にならないように、今からね(笑)。
青崎:アハハ。なるほど、僕も見習いたいです。早乙女さんのように、ぜひ美影にもいい年の取り方をしてもらいたいな。
――小説『ノキドア』の続編で、そんな美影の姿が描かれたら……と勝手に期待してしまいますが、まずは9月28日、ドラマのシナリオブックが発売になりました。最後に、こちらの見どころも教えてください。
青崎:僕はほとんど何もしていないのですが。内容の濃いシナリオなので、ドラマで見た方も読み返すことで発見があると思います。また、原作よりも関係者の背景などが足されて、ひとつひとつの事件も深みが増しているので、小説と照らし合わせながら読むのも面白いかもしれません。あとは、例えば松村北斗さんのファンの方には、本当に彼のセリフの量が多かったんだということが見てわかりますので、ぜひ手にとっていただきたいです(笑)。
■オシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」
松村北斗(SixTONES) 西畑大吾(なにわ男子)
石橋静河 畑芽育 駒木根隆介・早乙女太一・角田晃広 渡部篤郎 ほか
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