大谷翔平選手の 「スイーパー」はどんな原理? 最先端の変化球習得メソッド『変化球を科学する 「曲がるボール」のメカニズム』

 スポーツ選手の動作解析の研究を行っている筑波大学体育系准教授・川村卓氏と、工藤公康氏をはじめとするプロ野球選手のパーソナルトレーナーを務めた井脇毅氏による『変化球を科学する 「曲がるボール」のメカニズム』が日東書院本社(辰巳出版グループ)より、2023年6月28日に発売された。

 大谷翔平選手が投じて話題になっている 「スイーパー」、千賀滉大投手や大瀬良大地投手が得としている 「スラッター」「スラーブ」 など、 変化球の種類は一説によると20とも30とも言われている。本書は様々な研究結果に基づいた最先端の「変化球の習得」 メソッドを伝授するとともに、配球や自分に合った変化球の見つけ方も紹介。また、変化球を投げるための土台作りや、身体のケアについても解説する。

 各球種の球速・回転数・回転効率・変化量など、数値を用いて解説。変化球を投げるうえで、まず「自分の球質を知る」ことが重要であろう。ボールの握り方・投げ方を詳解。QR動画でもリアルな「動き」をガイドする。

■はじめにより抜粋
ピッチャーは一人ひとり投げ方に特徴があり、その特徴である自分の球質を知ることで習得しやすい変化球や、その変化球を用いた効果的なピッチングができるようになります。本書では変化球の投げ方の習得法だけでなく配球や自分に合った変化球の見つけ方も紹介しています。これからは今まで以上に選手一人ひとりが変化球を研究し、効果的に使うことが求められます。そのようなピッチャーに成長する1 つのヒントとして、ぜひ本書を活用してください。

■主な内容
第1章◎データで見る変化球の正体
ボールにかかる回転の種類、握りと腕の振り方 など
第2章◎知っておきたい変化球の知識
機器を使った球質の見極め方、変化球を活かす配球の基本 など
第3章◎コンディションと変化球の関係
真っすぐと変化球を考える、変化球の功罪 など
第4章◎最新研究による変化球の習得方法
【QR動画付き】ボールの握り方&投げ方 など
第5章◎変化球を投げられる土台を作る
【QR動画付き】身体のエクササイズ、ケア など

■著者プロフィール
川村 卓(かわむら・たかし)
1970年生まれ。筑波大学体育系准教授。筑波大学硬式野球部監督。全日本大学野球連盟監督会幹事、首都大学野球連盟常務理事。札幌開成高校時代には主将・外野手として夏の甲子園大会に出場する。また筑波大学時代も主将として活躍。筑波大学大学院修士課程を経た後、北海道の公立高校で4年半、監督を経験する。その後2000年12月に筑波大学硬式野球部監督に就任。18年明治神宮大会出場を果たす。主にスポーツ選手の動作解析の研究を行っている。主な著書に『「次の一球は?」野球脳を鍛える配球問題集』『ストレートの秘密』(辰巳出版)、『最新科学が教える! ピッチング技術』『最新科学が教える! バッティング技術』『最新科学が教える!キャッチャーの科学』(共にエクシア出版)、などがある。

井脇 毅(いわき・たけし)
1970年生まれ。鍼灸按摩指圧マッサージ師、(公財)日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。北海道苫小牧東高校から筑波大学体育専門学群(硬式野球部に所属)、同大学院修士課程体育研究科修了。小守スポーツマッサージ療院を経て、現在は井脇アスリートコンディショニング代表を務める。工藤公康氏をはじめとするプロ野球選手のパーソナルトレーナー、西武ライオンズトレーナー、車いすテニス国枝慎吾選手、リオパラリンピック日本代表トレーナー、プロゴルファー片山晋呉選手など歴任。現在は田澤純一投手のパーソナルトレーナーを務めながら中学、高校、大学野球部でコンディションの指導を行う。主な著書に『ストレートの秘密』(辰巳出版)がある。

■商品概要
書籍:変化球を科学する 「曲がるボール」のメカニズム
著者:川村卓・井脇毅
定価:1,650円(本体1,500円+税)
体裁:四六判/192ページ
ISBN:978-452802408ー3
発売日:2023年6月28日
発行: 日東書院本社(辰巳出版グループ)
Amazon:https://amzn.asia/d/jiXYj28
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17517317/

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