【漫画】もしもアイドルが異世界転生したら? キラキラ無双で世界を救うSNS漫画が話題

――作品の着想はどこから?

バラ子:異世界ものを描くのは初めてでした。数年前から流行っている題材ですが、自分が描くと二番煎じになってしまうと思い、今まで取り組むことはありませんでした。でも「アイドルが転生したら面白いかな」とアイデアをプロットにまとめたら、面白いと確信したので漫画にしました。

――制作はいかがでしたか。

バラ子:制作は思ったよりスムーズで、連載している『学園の王子とゲーム実況者』の原稿確認を待っている間に描きました。プロットにしてから完成させるまでに4日ほど、というスピーディにできた作品です。流れるがままの勢いで描いてしまいました(笑)。

――個人的に冷静さを欠いていく聖女の様子が印象的でした。

バラ子:ジャニーズやアイドル、VTuberのファンで推し活をしている友達たちをイメージしました。活気にあふれている彼らや、カッコいい/可愛いアイドルが神聖化される場面はキラキラしてて絵になります。夢中になっている人の表情は豊かですし、感情が高ぶりますよね。ファンの人たちの無我夢中で応援する姿は他にない魅力があります。描いていて自分も楽しかったです。

――キャラクターデザインについては?

バラ子:もともとスマホゲームを制作する会社でキャラクターデザインをする仕事をしていたので、キャラを考えるのは好きです。会社については連載が決定してから辞めて、漫画家を志しました。

――カラー作品である点も特徴ですね。

バラ子:引き付ける要素として色を置いています。線画がきれいでも実際にクリックされるかは別問題で、クリックされてからその線画や背景のきれいさが認識されると私は思っています。だから流れていかないようにカラーにして、その分線画をラフに描いてバランスを取っています。連載を持っているのでTwitterに作品を投稿する機会は少ないですが、その分ひとつの作品に手を入れたい気持ちがあります。

――連載作品とTwitterに投稿するもので描き分けはありますか。

バラ子:プロットからネームにして、線画を描いてトーンを貼って完成という工程はまったく同じです。ただ連載の方は編集の方と話し合ったり修正も発生するのに対して、Web漫画は思うがままに描く、という気持ちの違いですね。Twitter漫画を上げた次の日には連載に手を付けなければならず、感覚にギャップが出ないように違いを持たせすぎないことは意識しているかもしれません。

――今後、挑戦したいことを教えてください。

バラ子:連載で描いているのは学園ものですが、色々なジャンルの作品を描いてみたいと思って挑戦したのが本作でした。今後も本作のような自分ならではのアイデアの作品を作りたいですし、経験を活かしたゲーム会社の話もやりたいなと考えているところです。

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