漫画再現メシ『美味しんぼ』『花のズボラ飯』……コスパ良くてうますぎる! 究極の豆腐料理4選

 毎月12日は豆腐の日。12日が「10(とう)」「2(フー)」と読めることから、日本豆腐協会が1993年に制定した。

 日本では諸説あるが鎌倉時代には食べられていたといわれる豆腐。料理漫画でもさまざまな豆腐料理が登場してきた。その一部を紹介したい。

めんたい豆腐丼『花のズボラ飯』

 ズボラ女子の駒沢花が簡単で美味しい料理を味わうことで知られる『花のズボラ飯』に登場した豆腐料理が「めんたい豆腐丼」だった。

 作り方は明太子をサランラップにくるんでハサミで切り穴を開けて、つまむことで明太子の中身だけを絞り出し、ネギを刻む。そして茶碗にご飯を用意し、そこへぐちゃぐちゃにした豆腐を乗せ、鰹節と絞り出した明太子、ネギ、そしてバターを入れる。最後に電子レンジで温め、醤油をかけて完成である。

 明太子と豆腐をご飯と一緒に味をつけて食べる。ありそうでなかった発想といえよう。簡単な調理方法だけに、YouTubeでも複数の再現動画が投稿されている。

豆腐ご飯『酒場ミモザ』

 京都三条のバー「ミモザ」を舞台にさまざまなストーリーが展開されたとだともこ原作の漫画、『酒場ミモザ』。その中に登場した豆腐料理が「豆腐丼」だった。

 水を抜いた豆腐を細かく刻み、フライパンに入れて煎っていく。その後、ささがきにしたゴボウや千切りにしたニンジンとご飯を炊飯器に入れて炊いていくのだ。まさに豆腐の炊き込みご飯である。

 ゴボウ・ニンジン・豆腐という和食には欠かせない3つの食材を日本人の主食であるご飯を炊き込む。単純ながら、和食の真髄が詰まっていると言っても過言ではない料理だろう。

スポイトで味をつけたあんかけ豆腐 『美味しんぼ』

 『美味しんぼ』で、小料理屋を営むはるさんが作ったあんかけ豆腐。一見何の変哲もない料理で、山岡士郎の仲介を受けて店を宣伝するために訪れた東西テレビの辻田を呆れさせる。

  ところが食べると、突然辛味が襲ってくる。その秘密は、豆腐に新鮮な唐辛子をクセのない焼酎に漬けたものの汁をスポイトで豆腐に注入するというもの。斬新な発想が、読者を驚かせた。

 はるさんのあんかけ豆腐は、素材にこだわる『美味しんぼ』だけに自家製となっている。手間暇がかかっているため再現のハードルはかなり高い。これだけのことを何気なくやってしまうはるさんは、かなりのツワモノといえそうだ。

究極の豆腐『味覚一平』

 遠崎史朗原作の料理漫画、味覚一平。そのなかで一平が「調味料を一切使わず豆腐のみで美味しい料理を作る」という対決で作ったのが「究極の豆腐」だった。

 豆腐の半分を冷凍庫に入れて凍らせ、もう一方はフライパンでそのまま焼く。そして焼き上がった豆腐に凍らせた豆腐を乗せ、食べるというもの。一平は「熱い焼き豆腐のうえの凍った豆腐がジュ!ととけてなんともうまそうだろ」と絶叫していたが、なんの味もついておらず、一方は凍っているという狂気の豆腐である。

 この「究極の豆腐」をお笑い芸人のサンシャイン池崎が自身のYouTubeで再現に挑戦。味の評価は、「やはり…」と言いたくなるものだった。

 和食を代表する食材の豆腐。漫画の調理法を参考にして食べてみてはいかがだろう。

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