イラストで共感を集めるポイントは“過剰な表現”にあり? 一見上手な「散歩する女性」のイラストがプロの添削で激変

 SNSでイラストや漫画を投稿するクリエイターが増えているが、流れていくタイムラインのなかで、見る人の目を止めさせるためには、「共感性」が重要だろう。その絵を見たとき、瞬時にどんな場面かを伝え、かつその人の心に刺さるようなものが描かれてなければならない。そんな「共感されるイラスト」はどうやって描けばいいのか?

 そんな悩みを解決してくれる動画が、「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとうなおき氏のYouTubeチャンネルで公開された。さいとう氏は視聴者のイラストに対して上達のためのアドバイスを送る「気まぐれ添削」と題した動画を発信中。チャンネルは2019年10月1日に誕生し、以降、着実にファン数を拡大、現在では登録者数96万人超を誇る(※5月10日確認時)。

 5月7日に公開された「【気まぐれ添削91】共感されるイラストの描き方は?」と題した動画では、ペンネーム・きくざきさんの作品「秋の散歩」を添削することに。このイラストを受け、さいとう氏は「きくざきさんはただ現実を描くだけではなく、気分を絵にしようとしているのが素晴らしいと思いました」とコメント。きくざきさんのお悩みである「共感性の高い絵にしたい」という要望には、「これはかなりレベルの高いコンセプト。でもそこにチャレンジする姿勢は素晴らしいと思います」と語った。

【気まぐれ添削91】共感されるイラストの描き方は?

 イラスト自体にはタイトルの通り、女性が散歩している秋の風景が捉えられている。素敵なイラストだが、描かれた女性に共感し、「こうなりたい」と憧れるかどうかと考えると、必ずしも満点とは言い難いようだ。さいとう氏は「この動画見ていただければ、絵を誰かに見せたとき『うんうん、わかる』『憧れる! 素敵』と思ってもらえる仕掛けがどうやって作られれているかわかると思います」と自信を覗かせた。

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