一見上手な漢服を着た女性のイラスト、プロの添削でどう変化? 硬い印象を柔らかくする“配置とポージング”の魔法

 人物のイラストを描く上で柔らかさ·滑らかさを表現するのは意外と難しい。例えばポージングの自然さ、例えば衣類素材が持つ独特の風合いなどを、しっかりと描くのは、実はかなりのテクニックが必要とされる。

 そんな技術を学ばさせてる動画が、このほどYouTubeにアップされた。公開したのは「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとうなおき氏。さいとう氏のチャンネルは2019年10月1日に誕生し、以降、着実にファン数を拡大、現在では登録者数92万人超を誇る(※3月21日確認時)。視聴者のイラストに対して上達のためのアドバイスを送る「気まぐれ添削」も人気コンテンツだ。

 3月19日に公開された「【気まぐれ添削87】ポーズの硬さをとる方法とは...!?」と題した動画では、ペンネーム「北乃えこー」さんの作品を添削することに。漢服を風になびかせる女性が描かれた非常に美しいイラストだが、北乃えこーさん自身は、布やリボンの柔らかさを十分に表現できていないことが納得できていないのだという。さらに、ポーズ(特に腕)にどこか硬さが感じられるため、さいとう氏にアドバイスを求めた。

【気まぐれ添削87】ポーズの硬さをとる方法とは...!?

 まずさいとう氏は「絵の印象を一瞬で柔らかくする方法」を伝えた。それは垂直に配置されているキャラクターを少し傾けるということ。それだけで、動きが生まれ、硬さが取れるのだいう。確かに、その作業をしただけで、キャラクターに生命力が吹き込まれたようだ。

 ここからが本題。なぜキャラクターが硬い印象になっているかというと、さいとう氏は「『手前に向かう動き 奥に向かう動き』が意識できていないから」と分析した。と言われても、どう考えたらいいのか……。

 解説を聞いてみれば、答えは簡単だ。2月26日に公開された「【気まぐれ添削講座85】キャラの魅力をUPするにはコレを意識して下さい!」と題した動画でも伝えていたが(https://realsound.jp/book/2022/03/post-979270.html)、そういったポーズを取っている自分自身を撮影し、その写真を見ながら描くことで、より“手前に向かう動き 奥に向かう動き”が意識できるようになるのだという。

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