櫻坂46 小林由依&森田ひかる、姉妹のようなグラビアに癒される 二人の間に流れる穏やかな時間

 その後ものんびりとしたツーショットが並ぶなか、唯一のソロカットとして、二人がそれぞれカメラを構えている写真が掲載されている。二人だけの空間でお互いを撮り合っているという見方もできるが、二人がそれぞれの視点で読者の姿を写そうとしてくれているようにも見えて、覗き見ではなく、二人の仲間に入れてもらえたような安心感を得る。食堂のカット含め、どのツーショットでも、二人は互いの顔を見つめ合ったり、触れ合ったりすることはなく、ずっと視線を読者の方に向けている。そこから二人の言葉は何も聞こえてこないが、きっとそれでいい。何かを語り合うことも、悩みを打ち明けることも、今は必要ない。ただ穏やかな時間を二人と一緒に過ごすだけだ。グラビアから感じられる穏やかな空気がかけがえのない癒しとなって、身体に染み渡ってくる。

 最後、流れる川の中にある石の上に立って、こちらを見つめる二人の姿がある。二人の間に添えられている言葉は「あるがままに咲く」。新しいことがたくさん始まる春という季節。肩の力を抜いて、自分らしく進んで行けたら、きっと思い描く未来に近づけるはず。無理に笑わず、何かを話そうとせずに、今日だけは穏やかな時間を過ごそう。二人の優しさに、心があたたかくなるようなグラビアだった。

■とり
日々グラビアに勇気と希望をもらって生きており、 グラビアを熱くドラマチックに語るのが趣味。 読んだ後に心が豊かになるような文章を心がけています。 好物はカレーとサーモンです。Twitternote

■書籍情報
『週刊少年マガジン』20号
定価:300円(税込)
出版社:講談社
公式サイト

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