『少年イン・ザ・フッド』重版出来記念 特別グラフィックが完成 SITE(Ghetto Hollywood)メッセージも
ジャパニーズHip Hopシーンきっての鬼才、SITE(Ghetto Hollywood)による、Hip Hopを取り巻くドキュメンタリー・コミック『少年イン・ザ・フッド』第1巻が9月2日に発売され、売れ行き好調につき重版が決定した。
本作の重版出来を記念して、特別記念グラフィックが完成。今回完成したグラフィックデザインには、一巻一話の冒頭のコマが採用されている。なおQRコードを読み込むと、本作1~3話が試し読み出来る仕様となっている。
本作は“HIPHOP何でも屋”として名高い、SITE (Ghetto Hollywood)によるマンガ家デビュー作となる。2018年末に募集をされた「週刊SPA! 連載マンガ家大募集」という公募企画にて、最終日に駆け込みで一枚絵を送付されたことがきっかけで連載が決定。
異色作と言える本作は、昨今のミーハーなMCバトルブームに終止符を打つ、リアルでアンダーグラウンドでハードコアな青春グラフィティ巨編が描かれていく。グラフィティ、HIPHOPのミュージックビデオ制作、ライター業(東京ブロンクス名義)など、幅広い活躍を見せる、SITEの真骨頂といえる作品だ。
SITE(Ghetto Hollywood)スペシャルメッセージ
「マンガ家を目指していた子供時代の夢は、思春期に訪れたHIPHOPとの出会いで遠い思い出の彼方に消え去った…。と思ってたら、HIPHOP何でも屋を長年続けた結果、なんと40歳で新人マンガ家になれました。SITEです。伝説のミックステープを巡って90年代と現代を行き来する青春HIPHOPグラフィティは、フィクションだけど自伝的な要素も多分にあり、作品そのものが僕自身の成長物語になってます。Check It Shit Out!!!」
〈イントロダクション〉
2019年現代。郊外の都市に暮らす高校1年生のヒロトは、廃屋で、大量のテープ、VHSなどガンジャを吸いながら暮らすドゥビという男と出会う。ドゥビの職業はクラブDJ。「現在、第一線で活躍するラッパーはマブダチ」と語るが……。多国籍ギャング、ヤクザ、半グレ、グラフィティ、不良の先輩……etc. 現在の最危険地帯・ヒップホップを取り巻く多様な人たちが登場。伝説のミックステープを巡って、2016年と1996年の事件が交錯する。ドラッグ描写やグラフィティの描き方、フリースタイル・ラップの秘訣まで網羅した、リアルなHIP HOPマンガ。
〈ストーリー〉
「これは僕のフッド(地元)で起きた映画みたいな本当の話」(第1話、冒頭より)
団地に住む“何者でもない”少年が、謎のDJやグラフィティライターの同級生に出会い、平凡な日常が鮮やかに塗り変わっていく――。著者自身の実体験をベースに、'96年と現在という2つの時代を行き交うストーリーにはカルチャーだけではなく、団地、薬物、在留外国人といったシリアスな社会問題も絡んでくる。
■SITE (Ghetto Hollywood)プロフィール
'79年東京都渋谷区生まれ。HIPHOP特殊情報機関「Ghetto Hollywood」主催。中学時代からHIPHOPに傾倒。'98年からはグラフィティライターとしても活動し、ラップグループ「SD JUNKSTA」のメンバーでもある。その他A&R/PV制作など“ヒップホップ何でも屋”として活動中。’19年より週刊SPA!で自身初の漫画作品「少年イン・ザ・フッド」を執筆中
■書籍情報
『少年イン・ザ・フッド』1巻
著者:SITE (Ghetto Hollywood)
出版社:扶桑社
発売日: 2020年9月2日
定価:本体1,300円+税
予約サイト:https://amzn.to/33l30j1