寺本莉緒、身長150cmのグラビアクイーンが魅せる躍動ーー写真集『CURIOSITY』の至極カットを考察

 2018年より7年ぶりに復活した『週刊ヤングマガジン』と『週刊少年マガジン』(共に講談社)主催のグラビアミス・コンテスト「ミスマガジン」のベスト16が今年も決定した。残すは10月のグランプリ発表のみとなった。

「ミスマガジン」の注目ポイント

 「ミスマガジン」は、1982年にスタートし、今年で37周年となる雑誌業界でも最も歴史のあるミスコンテスト。これまで、斉藤由貴や細川ふみえ、北乃きい、倉科カナ、桜庭ななみ、新川優愛など、錚々たる女優・タレントを輩出してきた。2018年の復活した年には、今や“日本一表紙を飾る女子高生”と呼ばれる沢口愛華がグランプリを獲得し、昨年は豊田ルナが栄冠に輝いている。

 ミスマガの注目ポイントは、グランプリ以外の賞にもスポットライトが当たること。そのひとつの例として、今年エントリーした女性たちに勇気を与えているのが、「ミスマガジン2018」でミスヤングマガジンに選ばれ、今年2月に1st写真集『CURIOSITY』を発売した寺本莉緒の存在だ。

 発売から現在までに4刷を重ねている本作は、寺本の憧れの地、アメリカ・ロサンゼルスで撮影。芸能事務所レプロエンタテインメントに所属し女優としても活躍する彼女にとって、『CURIOSITY』は仕事で行くことのできなかった修学旅行のような思い入れの詰まった写真集である。

 表紙を捲ると姿を現すのは、「Welcome To Paradise」と書かれたプレートを掲げたビキニの寺本。そこから、修学旅行をイメージさせる制服姿に、幸せを呼ぶとされる砂漠のアート「サルベーションマウンテン」をバックにした水着の寺本が元気良く飛び跳ねる。表紙からイメージ出来るように写真集の主体となるショットは、18歳のパワフルで瑞々しい彼女の姿。大部分が水着やランジェリーでのカットであり、彼女のその抜群のスタイルが堪能できる見応え十分な作品となっている。ロケは昨年の12月中旬。全日程で快晴となったものの、気温は日本の冬と同じくらいに寒く、震えながら撮影したというが、そんなことは写真から微塵も感じさせない。砂を巻き上げジャンプする画やプールに勢い良く飛び込む連続のショットは、グラビアでは王道とも言えるが、寺本が飛べば脳内でその様子が鮮明に再生されるのがすごい。身長150cmの小柄な体躯を活かした躍動感ある瞬間の数々は、一見の価値ありだ。

 また、白い歯を見せた愛らしい表紙の印象とはギャップのある、大人っぽい表情を浮かべた彼女も本作では楽しむことができる。そのひとつが、自身でもお気に入りのショットに挙げているゴールドの水着を着て岩に寝そべったワイルドなショット。ロサンゼルスの日光に照らされ、少し焼けた肌とも相まって見開きでの美しい構図となっている。その次に控えているのが、薄暗いホテルでのランジェリーショットというのも、写真集の流れとしては完璧だ。まさにハイライトと言って間違いないだろう。

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