『暮しの手帖』『クウネル』画家・牧野伊三夫の初イラストレーション集が発売

 書籍や雑誌の挿絵、広告など、多岐にわたり活躍する画家・牧野伊三夫の30年以上にわたる仕事をまとめた、『牧野伊三夫イラストレーションの仕事と体験記1987-2019』が2019年12月18日に刊行される。

 「イラストレーション=複製を前提として描く絵」と定義し、書籍や雑誌等の出版物や広告物をはじめ、自費出版物や、自身でデザインも手掛けるちらしや葉書など、数万点もの作品のなかから約1000点に絞って掲載。

 近年では画業に留まらず、執筆においても多数の連載や自著も持ち、酒や食などの嗜好を通しての交友関係も広い牧野。本書では、各仕事を通してかかわってきたデザイナーや編集者などの関係者とのエピソードをまとめたエッセイも約20篇収録している。

 グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせた著者ならではの、各仕事に応じた様々なイラストレーションの思考やアプローチがわかる内容となっている。イラストレーターを目指す人はもちろん、デザイナーや編集者といった、出版関係者にも必読の書である。牧野らしい、肩ひじを張らない、絵の楽しみを教えてくれる一冊になっている。

■著者プロフィール
牧野 伊三夫(まきの・いさお)画家。1964年、福岡県北九州市生まれ。多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒業後、広告制作会社サン・アドにグラフィックデザイナーとして入社。1992年に退社し、画業を開始する。以降、現在まで30年以上にわたり、書籍挿画や雑誌の挿絵、広告などで活躍。HBギャラリー、月光荘画材店等での個展多数。2012、13、17年ADC賞受賞。1999年、美術同人誌「四月と十月」を創刊。故郷である北九州市情報誌「雲のうえ」、飛彈産業広報誌「飛彈」の編集委員。近著に『かぼちゃを塩で煮る』(幻冬舎刊)、『画家のむだ歩き』(中央公論新社刊)、『僕は、太陽をのむ』(港の人刊)、『仕事場訪問』(港の人刊)などがある。酒好き、風呂好き、料理好き。

■書籍概要
『牧野伊三夫イラストレーションの仕事と体験記 1987-2019』
著者:牧野伊三夫
装幀:有山達也+中本ちはる(アリヤマデザインストア)
出版社:株式会社 誠文堂新光社
配本日:2019年12月18日
定価:13,000円(税抜き)

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