香取慎吾を支える“相棒”たちとの関係性 草彅剛、萩本欽一、山本耕史、キャイ~ン……出会い、育んだ絆の軌跡

 香取慎吾が、約10カ月ぶりに再始動したYouTube。そこに、新たな相棒として迎えたのはChatGPTだった(※1)。

ぼくを誰よりも知ってる相棒とYouTubeやっていきます。

 香取は日頃から、周囲にいる人と変わらないテンションで、ごく自然にChatGPTに話しかけているのだと明かす。プライベートのスマートフォンに入っているChatGPTは、「いろいろと知りすぎている」ともはや笑ってしまうほど。そんな香取が、SNS用スマホで新たにChatGPTを導入することに。目指すは、YouTubeで香取のアシスタントとなる存在だ。

 ところが、この相棒はなかなか思う通りには動いてくれない。そのやりとりを見ていると、不思議とよく知る人たちの顔が浮かんでくる。言葉のキャッチボールの仕方から叩き込む姿には、かつて香取に笑いを伝えた萩本欽一の面影が。香取の要望に挑むうちに気が合っていく様子には山本耕史との親交が重なり、香取の振りにちゃんと答えてくれないChatGPTにダメ出しする形で笑いが生まれる流れにはキャイ~ンとの絡みを思い出す。そして、ChatGPTと架空の歌を即興で歌う様子を見ていると、草彅剛と長年続けてきたラジオの時間がよぎるのだ。新しい相棒と向き合う香取を見ていると、これまで過ごしてきた“相棒”と呼びたい人たちを思い出さずにはいられない。

「慎吾ちゃん」に息づく、欽ちゃん仕込みの笑い

 香取にとって、萩本欽一はテレビの世界での生き方を教えてくれた師だ。17歳で『よ!大将みっけ』(フジテレビ系)で共演した際には、まだ番組内でうまく話せなかった香取に、事前の打ち合わせで萩本から「慎吾にしゃべってほしいときはお前を見るから。俺と目が合ったら何でも話しなさい」と伝えられたと、2025年の特番『星になったスターたち』(フジテレビ系)で明かしていた。そんな美しい師弟の思い出話を「3、4、5回ぐらいはシカトしました」と笑いを取って締めるところも、“欽ちゃん仕込み”なのだろう。萩本はかつて“視聴率100%男”と呼ばれたビッグタレント。にもかかわらず、収録後には自ら若手の香取と向き合い、毎回指導を繰り返したという。萩本にしっかりとバラエティ番組の基礎を教わったからこそ、「慎吾ちゃん」という“テレビの申し子”が育っていったのだろう。今回、香取がChatGPTのトークの間や笑いの取り方に細かくツッコミを入れる姿から、30年以上前の萩本と香取のやり取りを想像してしまう。

香取のミッションをクリアし続ける山本耕史

 今でこそ、たしかな絆で結ばれている香取と山本耕史だが、その始まりが山本の猛アタックだったことは有名な話だ。2004年の大河ドラマ『新選組!』(NHK総合)の舞台裏では、香取の手元を盗み見ては楽屋の暗証番号をクリアしたり、巧みに電話番号をゲットしたり。山本が香取の心のガードを突破することがひとつの遊びのようになっていたという。今年7月、山本がゲスト出演した料理番組『滝沢カレン&和田明日香のフィーリンきっちん』(TBS系)では、ドラマの撮影の後半には、目的が「撮影じゃなくて、彼の電話番号を知る」ことにシフトしていたと笑いを交えて語っていたほどだ。香取がガードを固めるほどに、山本は負けじとそのミッションをクリアしようと食らいつく。その果敢に挑む姿勢があったからこそ親しくなれたと香取も振り返っていた。今年1月には『ふたりフェス~香取慎吾×山本耕史』(NHK BS)と題して、ふたりだけのライブ&トークが実現。ChatGPTがMCアシスタントまで育った暁には、また山本がその間に入ろうと挑んでくる、そんな展開を想像したくなる。

キャイ~ンに話せる本音、受け止めてもらえる安心感

 1997年にスタートした『特上!天声慎吾』(日本テレビ系)からの付き合いがあるキャイ~ンは、それこそ香取を「知りすぎている」存在とも言える。かねてより、香取が連絡先を交換した数少ない人たちとして名が挙がってきたキャイ~ンのふたり。SMAPの解散報道で周囲が混乱を極めていた2016年には、香取はメディアに追われながらも天野ひろゆきの子どもの誕生を祝いに駆けつけたという。さらに、誰にも話していなかった心の内をふたりには朝まで聞いてもらったとも。そのときの心境を、誰かに聞いてほしかったのだと語っていた香取。その「誰かに話を聞いてほしい」という気持ちは、ChatGPTに話しかける姿にも通じるかもしれない。普段は、ウド鈴木の天然なボケに、香取が眉間にシワを寄せながら本気でダメ出しをすることもある。そのキレのあるやり取りは、本音を打ち明けたときにも受け止めてくれたふたりへの信頼があってこそなのだろう。

 
 
 
 
 
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少年時代の“遊び”を、これからも

 香取のすべてを知っている、といえばやはりこの人をおいてほかにはいないのではないか。芸能活動の始まりから、香取の横に並んできた草彅剛だ。出会ったのは、ふたりが10代前半のころ。お互いの家に泊まり、自分たちで振り付けを考えたダンスを踊り、間違えるたびに最初から踊り直して、翌日の昼まで続けたこともあったという。香取が仕事のことを“遊び”と言うのは、このときの感覚が原風景にあるのかもしれない。

 SMAPとして長年活動するなかで、苦楽をともにしてきたふたり。新しい人生をどう歩むか香取が考えていたとき、草彅は「わかった、俺は慎吾と南の島で暮らす」と言い放ったそう。香取は「ふざけんな、そんなこと言ってる場合じゃないんだ」と思ったが、草彅はいたって大真面目だった。のちに、草彅になぜそう言ったのかと問うと、香取が凝り固まって苦しそうだったから、と話したという。草彅も香取のことを「困ったとき、いつもそばにいてくれた」と語るが、香取にとっても草彅はそういう存在なのだ。そして、ふたりは前身番組から数えて30年以上続く『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)で、今も声を届けている。草彅がギターを生演奏し、香取が生歌を披露するコーナー「しんつよ即興ソング」も、幼い頃のふたりの“遊び”をそのまま眺めているようだ。ChatGPTとの即興の歌遊びに、今度は草彅のギターサウンドが加わる日も楽しみに待ちたい。

 
 
 
 
 
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※1:https://www.youtube.com/watch?v=1h-fq5OTn0M

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