Ms.OOJA、満員の大阪城ホールで迎えたデビュー15周年の大団円 歌声で歴史を辿り、ファンに伝えた大きな感謝

2026年10月18日、大阪・大阪城ホールにてMs.OOJAのデビュー15周年を祝う『Ms.OOJA 15th Anniversary Live「Ms.OOOOOJA! ~あたらしい景色をみにいこう~」』が行われた。満員御礼となったこの日、約8000人の観客が大阪城ホールに集結。15周年の集大成となる同公演は、Ms.OOJAのこれまでの歩みを振り返るとともに、観客とともにあたらしい景色を作り上げるという特別な1日となっていた。

ライブがスタートするとSEとともに「準備はいい?」、「立ち上がって歌おう」、「あたらしい景色を見に行こう」といったメッセージがモニターに映し出される。これから始まるステージへの期待が高まる中、観客も自然とクラップを始め、会場は徐々に熱を帯びていった。SEは、この日のために制作された同公演のテーマソング「Anthem」の〈響け大阪〉というフレーズがリフレインされ、合間には〈Oh oh oh, Oh oh oh〉という歌声も流れている。客席からも少しずつ同じフレーズを歌う声が上がり、ステージと客席が呼応するようにオープニングを盛り上げていった。


やがて、紗幕越しにMs.OOJAのシルエットが浮かび上がる。アカペラで〈響け大阪〉と歌い始めると、客席からは指笛や拍手が鳴り響き、いよいよ同公演1曲目の「Anthem」がスタート。紗幕が降り、真っ赤な衣装に身を包んだMs.OOJAが姿を現すと、観客も一斉に〈Oh oh oh, Oh oh oh〉と声を重ねていく。8000人の歌声が会場に響き渡る光景は圧巻だ。Ms.OOJAの力強い歌声とともに、15周年ライブの幕開けを高らかに告げるようなステージに、思わず胸が熱くなった。

続く「Life」、「My Way」でも会場の熱気は冷めることはない。ステージ正面のスタンド席からアリーナを見渡すと、歌い、踊り、思い思いにライブを楽しむ観客の姿が広がっている。まさに、Ms.OOJAが掲げた「あたらしい景色」を目の前にしているようだった。ここで、「みんなと最高の景色を見て、あたらしい景色を作って、最高の時間にしていきたいと思います」と改めて意気込みを語ったMs.OOJAは、続けて「(1曲目)泣かなかった、我慢した(笑)」と笑顔を見せ、観客の拍手を浴びていた。

「You are Beautiful」を経て続いた「Reuniting After 15 Years」と名付けられたノンストップメドレーでは、「Shout out!!」、「Eye to Eye」、「We are Stars」、「Iʼm Alive」、「One Way Drive」、「Itʼs OK」と、新旧さまざまな楽曲を披露。冒頭の「Shout out!!」では、ステージを歩きながら客席の端まで視線を送り、手を振ったり、指を差したりするMs.OOJA。その姿は、観客に「一緒に楽しもう」と呼びかけているかのようだ。「Eye to Eye」では観客も一緒に踊り、「We are Stars」では客席から〈We are Stars〉という歌声が上がり、そこにMs.OOJAの歌声が重なっていく。まるで会場全体で一曲を演奏しているかのような一体感が生まれていた。「Iʼm Alive」では〈Yeah Yeah〉のフレーズやサビを観客に歌わせながら、Ms.OOJA自身もノリノリでステージを楽しむ。「One Way Drive」では突き抜けるような歌声を響かせ、会場を魅了。そして、デビューシングル「Itʼs OK」の前には、「メジャーデビューシングルである『It's OK』、ここから15年経ちました」と語る。デビューから15年という時を経て、再び大阪城ホールで歌った同曲を聴き、歌声が変わらないどころか、さらに進化を遂げていることに気がつく。これまで積み重ねてきた時間と、今なお前進し続けるMs.OOJAの姿を感じさせる一曲であった。




その後は「海を見てる」、「また恋をすることなど」でクールダウン。続けてデビュー10周年を記念してリリースされた「はじまりの時」をアカペラで歌い始める。『Ms.OOJA 10th Anniversary Live “はじまりの時” in 日本武道館』では感極まって歌えなかった同曲を、今回はピアノとストリングスの音色に乗せてしっかりと届けていく。1コーラス歌い終えると演奏が止まり、Ms.OOJAは真っすぐ前を見つめる。そして、言葉を発することなく、観客に拍手を促すようにアイコンタクト。無事、武道館公演のリベンジを果たしていた。




ここで、幕間映像を通じてペンライトを点灯するよう観客へ呼びかけが。暗転した会場には無数の光が広がり、まるで星空のような景色が生まれていた。衣装チェンジをしたMs.OOJAが披露したのは、今年4月にリリースした初の演歌カバーアルバム『Ms.ENKA~OOJAの演歌~』から「愛燦燦」と「冬隣」。身にまとったのは、6月に開催された『Ms.OOJA 明治座公演 2026』で着用した着物を、さらにリメイクした衣装だ。彼女の実家にあった着物をもとに作られたもので、後ろに長く伸びる裾が華やかさを添えている。さらに、左前部分にはMs.OOJAがお宮参りの際に着ていた着物も使われているという。自身のルーツを感じさせる衣装も、この日のステージに特別な彩りを添えていた。そんな姿で歌われた「愛燦燦」では、楽曲に込められた愛をそっと届けるような、優しく温かな歌声を響かせる。一方、「冬隣」ではクールな一面を見せ、アーティストとしての表現力を存分に発揮していた。

MCでは、演歌カバーアルバム『Ms.ENKA~OOJAの演歌~』のリリースを記念して全国行脚を行った『Ms.ENKA ~OOJAの演歌~をあなたの街に歌いに行きますツアー!』を振り返る。大阪から始まり、大阪で終えたという全国行脚。ファイナルは、大阪城ホールのすぐ近くにあるもりのみやキューズモールだ。「そこから約3カ月があっという間に過ぎて、大阪城ホールで『Ms.ENKA』を歌えて嬉しいです」と語り、再び大阪の地でこの作品を届けられる喜びを伝えていた。さらに、「(次の曲は)全国行脚で皆さんと作り上げた曲だと思っています。〈いろいろ〉の掛け声、大丈夫ですか?」と観客に呼びかける。原曲を歌う島倉千代子も行っていたという〈いろいろ!〉の合いの手をレクチャーすると、「皆さんも人生いろいろあると思います。いろいろをぶつけてください。大阪城ホール、響かせましょう」と「人生いろいろ」へ。コーラス隊とDJが「いろいろ」と書かれたうちわを手にする姿も微笑ましい。観客も元気いっぱいに掛け声を重ね、会場が一体となって楽曲を楽しんでいった。

「真夜中のドア~Stay With Me~」を経て、ステージは“大阪城ホール Disco”タイムへ。「さあ、城ホール。ここからは歌って踊って楽しむ時間です。『大阪城ホール Disco』、踊りまくれ!」というMs.OOJAの声を合図にミラーボールが登場し、会場は一気にディスコのダンスフロアへと変わる。「六本木純情派」、「勝手にしやがれ」、「みずいろの雨」、「飾りじゃないのよ涙は」、「ダンシング・オールナイト」、「フライディ・チャイナタウン」と、誰もが耳なじみのあるナンバーが続き、観客はペンライトを振り、クラップをしながら歌って踊り、体を動かしていく。Ms.OOJAも「歌えー!」と煽りながら、自らもリズムに乗って体を揺らす。ステージいっぱいに広がる笑顔からも、本人がこの時間を心から楽しんでいることが伝わってきた。

「みんなの歌声、やばいよ。マジで感動する」と、観客の歌声に感激した様子を見せるMs.OOJA。さらに、「大阪城ホールにいるからさ、ちょっとやらせてもらっていいですか?」と、アリーナ、スタンド、そして大阪城ホール全体へと呼びかけ、客席の声を引き出していく。そして、「今日、満員御礼なんです。見たこともないあたらしい景色を目撃してる。8000人いるみんなで一緒の振付をしたら、もっとすごいと思わない?」と語り、「フライディ・チャイナタウン」の振付をレクチャー。観客はその場で振付を覚え、8000人が一斉に踊るという光景が広がった。観客と一緒にあたらしい景色を作り上げるという、この日のテーマを象徴するような場面だった。改めて感謝を伝え、観客を着席させると、カバーコーナーの最後を飾る「さよならの向こう側」へ。華やかなダンスフロアから一転、着席した観客を前に、圧巻の歌声をじっくりと響かせた。


ここで、バンドのインタールードを挟み、衣装チェンジしたMs.OOJAが再び登場。ロングヘアに白いドレスという装いで「30」、「40」、「翼」を歌い始める。続く「HIKARI」では、荘厳さを感じる圧倒的な歌声を披露。客席のペンライトもほとんど揺れることなく、観客はその歌声にじっと聴き入ってしまうほどのステージだった。一転して「Hidamari」では、温かな歌声が観客に寄り添うように響く。「HIKARI」で見せた荘厳な世界から、柔らかなぬくもりを感じさせる世界へ。その振り幅もまた、Ms.OOJAの歌声の魅力だ。



深々とお辞儀をしたMs.OOJAは、「1月25日に大阪のクラブクアトロで(この公演の)発表をしてから、約9カ月間おじゃファミ(Ms.OOJAのファンネーム)と一緒に駆け抜けてきました」と語り始める。「さらにその数カ月前からスタッフ一同毎週定例会議をして、毎週集まって、今日という日を作り上げてきました。その中におじゃファミが入って、バンドメンバーが入って。Liveのタイトルが「Ms.OOOOOJA~あたらしい景色をみにいこう」ってなっていて、”O"が増えてれるんですけど、あれは一つひとつが皆さんという意味なんです。みんながいてMs.OOJAっていうのは成り立っているんです。みんながいないと成り立たないの。“O”がいっぱいになる景色を思い浮かべながら今日を迎えて、みんなと一緒に見たこともないあたらしい景色を見られたこと、本当に嬉しく思っています」と、思いを伝えていく。そして、「残り数曲でこの大阪城ホールライブは終わりますけども、みんな一人ひとりがあたらしい景色を見て、あたらしい自分になったと思う。私もこの会場を出た後にあたらしい自分になって、もっとみんなと楽しい時間、最高の音楽を届けていきたいと思いますので、皆さんまたよろしくお願いしますよ!」とメッセージを送った。

「今日、まもなく最終回を迎えますが、終わりがあれば始まりがあります」という曲振りで、「最終回」へ。切なさを抱えながらも前を向くような楽曲の世界を歌い終えたMs.OOJAの笑顔が印象的だった。そして「Be...」。同曲は9月23日にTHE FIRST TAKEで披露され、改めて話題を集めた代表曲のひとつだ。この日も、完成された歌声で一音一音を丁寧に届けていくMs.OOJA。いつも以上に思いを込めて歌っているように感じられたのは、15周年を迎えた今、目の前にいる観客への感謝があったからだろうか。長く愛されてきた楽曲だからこそ、そこに重なる15年分の思いも深い。聴き慣れたはずの歌声が、改めて胸に響く時間となった。

歌い終えると、Ms.OOJAはほっとしたような笑顔を見せ、写真撮影。その後、バンドメンバーを見送ると、ラストナンバーの「Dear」へ。「これは、皆さんが歌う曲です。1曲目『Anthem』、皆さんの声で始まりましたね。皆さんの声が入って、あの曲がやっと完成したんです。そして、最後は『Dear』で、皆さんの声で締めくくるんです。知らない人もいると思います。なんとなくフンフンフンフンって、とにかく声を出して楽しんでください」と語りかけ、キーボードのみの演奏で歌い始めるMs.OOJA。やがて客席からも歌声が上がり、会場全体がひとつになっていく。〈ありがとう〉という歌詞を8000人の観客が一緒に歌う光景は、15周年という節目にふさわしいものだった。

終始感じられたのは、Ms.OOJAのファンを思う気持ちだ。観客が一緒に歌い、踊り、声を上げて楽しめる場面がある一方で、彼女の歌声をじっくりと堪能できる時間も用意されている。どのような演出なら観客が楽しめるのか、どんな景色を一緒に見られるのか。それを考え続けてきたのだと、ライブ全体を通して伝わってきた。日頃からファンや周囲への感謝を口にしてきたMs.OOJAだからこそ実現した、観客とともに作り上げる15周年のステージだったのではないだろうか。
終演後には、2027年春に約2年ぶりとなる通算11枚目のオリジナル・フルアルバムをリリースすること、4月から全国のZeppを巡るツアー『Ms.OOJA Zepp Tour 2027』を開催することが発表された。15周年という節目を迎えてもなお、歩みを止めることなく、あたらしい景色を見に行こうとするMs.OOJA。今回の大阪城ホール公演は、その先に広がる未来への期待も感じさせる一夜となった。

























