齋藤飛鳥、バラエティで見せる“新たな素顔” 『ハマスカ』から『アナザースカイ』まで、自由で温かなMC力の開花

 齋藤飛鳥がバラエティでの活動の幅を広げている。10月3日から『Google Pixel presents ANOTHER SKY』(日本テレビ系/以下、アナザースカイ)の新MCに就任し、今田耕司とともにゲストを迎えることになった。2023年5月に乃木坂46の卒業コンサートを開催して以降、映画やドラマで俳優としての経験を重ねる一方、バラエティ番組では彼女らしい飾らないキャラクターが定着してきた。『ハマスカ放送部』(テレビ朝日系)や初の単独冠番組『齋藤飛鳥の今夜は飲んで帰ろう』(日本テレビ系)での活躍をたどると、今回のMC就任もその延長線上にあるように思える。

 
 
 
 
 
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 齋藤のバラエティでの歩みを語る上で外せないのが、OKAMOTO'Sのハマ・オカモトと約4年半にわたってMCを務めた『ハマスカ放送部』だ。2021年10月にスタートした同番組は、音楽にまつわるさまざまなテーマを掘り下げる深夜の音楽トークバラエティ。仕事や勉強がはかどる楽曲の検証からミュージシャンを招いての企画まで、取り扱う題材はかなり幅広い。乃木坂46在籍中に始まり、今年3月の最終回まで続いた同番組は、アイドル時代から卒業後にかけての齋藤を長く映し続けてきた。

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 印象的だったのは、ハマとの絶妙な距離感だ。ハマが音楽に関する豊富な知識を披露する一方、齋藤は自分の感覚に正直な反応を返し、時には容赦のないひと言で笑いを誘う。番組を仕切ることに徹するのではなく、気になったことをそのまま口にしたり、ハマに進行を任せたりする姿もお馴染みとなった。筆者が2024年に取材した番組イベント(『ハマスカ生放送部 HEY!MUSIC! HAPPY!MEETING!’24~見てくれないとグーパン祭~』/※1)でも、2人の関係性は健在だった。「ハマスカプレイバック裁判〜2024再審〜」のコーナーでは、齋藤の振る舞いが“職務放棄罪”として取り上げられたが、本人は番組の構成やファンのことを考えての行動だと反論。ハマやゲストの指摘にも一歩も引かず、理路整然と主張を続ける姿が会場の笑いを誘っていた。齋藤の自由奔放な立ち回りが、番組ならではの面白さにつながっていることを、現場で改めて感じた。

 また、2025年9月には番組開始時に回答した46項目のアンケートを4年ぶりに振り返り、互いの印象や考え方の変化を確かめる企画も放送された。共演を重ねた2人だからこそ成立する掛け合いが、同番組の大きな魅力だったのだろう。番組イベントでは齋藤がドラムを担当し、OKAMOTO'Sや東京スカパラダイスオーケストラとのセッションも実現。音楽に向き合う真剣な表情と、普段の飄々としたトーク。その振れ幅もまた、彼女の新たな一面としてファンを楽しませてきた。

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 2025年7月には、自身初の単独冠番組『齋藤飛鳥の今夜は飲んで帰ろう』が放送され、今年5月にはSeason2がスタートした。齋藤が今、本当に会いたい人をゲストに迎え、飲み物を片手に寄り道しながら語り合うという番組で、初回には乃木坂46の同期メンバー・白石麻衣と、以前から会いたかったというヒコロヒーが登場。白石とは卒業後初めての共演となり、駄菓子店や町中華を巡りながら、グループ時代の思い出や現在の仕事について言葉を交わした。

 同番組は齋藤の希望を起点に展開していく点がユニークだ。Season1では上白石萌歌、こっちのけんととバーベキューを楽しみ、Season2では幾田りらを釣り堀や古着店に案内。リリー・フランキーとの大人の恋愛トークも放送された。ゲストとの関係もさまざまで、長年親しんできた白石を前にした仲睦まじい姿もあれば、初対面の相手に興味津々で質問する場面もある。『ハマスカ放送部』ではハマとの掛け合いが中心だったが、こちらでは齋藤自身が会いたい相手と時間を過ごすことで、会話の流れやその場の空気を作っている。クールで人見知りという従来のイメージだけでは語れない、人懐っこさや好奇心も垣間見えた。

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 最近では、10月10日、17日放送の『放送作家松田好花 リスタート』(テレビ東京系)で、元日向坂46の松田好花と共演したことも話題となった。松田にとって齋藤は、乃木坂46の「裸足でSummer」でセンターを務める姿に憧れ、アイドルを志すきっかけとなった存在。今回、松田が自ら企画したロケでは、得意の蕎麦打ちでもてなした後、寺での座禅や観覧車でのトークを通じて互いの胸の内を明かしていった。

 特に印象に残ったのは、グループ卒業後もその名前に頼っていいのか、次の夢をどう見つければいいのかと悩む松田に対し、齋藤が気負わず率直な言葉を返していたことだ。寺では今の自分が大切にしたい言葉として「諦念」を選び、諦めることや自分の弱さを認めることについても語った。さらに松田が9年前から大切に持っていた齋藤の握手券を見せ、長年の思いを打ち明ける場面では、2人が涙する一幕も。何より後輩に向ける齋藤の温かさが印象に残った。

 
 
 
 
 
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 そして新たな活動の場となった『アナザースカイ』。齋藤は過去に2度ゲストとして出演しており、MC就任後の10月10日放送回では自身が沖縄を訪れ、これまでの芸能活動や現在の思いを語っている。思い入れのある土地を通じてゲストの人生をたどる同番組では、これまで以上に相手の話に耳を傾ける姿勢が求められるが、『ハマスカ放送部』や『齋藤飛鳥の今夜は飲んで帰ろう』で、さまざまな共演者とのトークを重ねてきた経験は、新たなMCとしての大きな強みになるだろう。今後、今田とのコンビでどのようなトークを繰り広げるのか。自分らしいスタンスを保ちながら、ゲストの新たな表情を引き出していく姿に期待したい。

 
 
 
 
 
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※1:https://realsound.jp/2024/02/post-1574317.html

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