SHUTA.、新レーベル始動後の“次なる一歩” トーク&パフォーマンスで挑戦への気概を見せた『CONVENTION LIVE I.N.C-』
7月にソロアーティスト名義をShuta Sueyoshiから改名し、自身の新レーベル I.N.C-をスタートさせたSHUTA.が、初のライブ『SHUTA. CONVENTION LIVE I.N.C-』を、9月17日、東京・duo MUSIC EXCHANGEにて開催。歌広場淳(ゴールデンボンバー)をMCに迎えた前半のトークパートでは笑い溢れる和やかな雰囲気とともに素の表情を見せ、後半のライブパートではShuta Sueyoshi時代の楽曲に加え、SHUTA.として8月にリリースしたばかりの「クラクルール」を初パフォーマンス。さらにこの日解禁された新曲「夏のとなり」を初生歌唱。全国から駆けつけたファンに見守られながら、次なる一歩を踏み出した。
SHUTA.が立ち上げた新レーベル I.N.C-を、ゴールデンボンバーが所属するユークリッド・エージェンシーにて立ち上げた関係から、事務所の先輩となる歌広場が今回MCとして出演。この日がほぼ初対面という二人だったが、まるで漫才コンビのような息の合った掛け合いで、終始笑いを巻き起こした。「僕が出しゃばった結果、いろんなSHUTA.の表情を引き出せたら」と話す歌広場のトークのおかげもあって、少し緊張していた観客たちの表情もほぐれ、トークパートは笑顔溢れる時間となった。
まずレーベル名のI.N.C-は、一本の線や一滴のインクをモチーフに、「表現の始まり」を込めて命名したと語るSHUTA.。「I」はInk、「N」はNote、「C」はCreateなどの意味があるそう。レーベルをスタートさせて約1カ月が経った気持ちを聞かれ、「今まで通りのやり方ができなくて戸惑うこともたくさんあるけど、新しい風を楽しんでいる自分がいる」とコメントした。8月にリリースしたSHUTA.としての第一弾楽曲「クラクルール」について、「タイトルは、フランス語の“craquelure(クラクリュール)”が語源の造語で、絵画の表面に経年変化で現れるひび割れを意味する。「“クラクリュール”よりも言いやすいし、覚えやすいんじゃないか」とSHUTA.。それに対し「俺なんか『暗いルールかな? これを1発目に持って来るってことはどんな意味があったのかな?』って思っちゃった」と歌広場。「でもそう思ってもらえたなら、考えただけの意味はあったかな」「確かに何だろう? と思ってもらえることが正解なのかもしれない!」と、ベクトルは違えど同じアーティスト同士の二人、何か通じ合うものを感じていた。
トークパートの最後には「ファンから集めた質問に答えるコーナー」を展開。準備の間なぜか『ちいかわ』の話題になり、「詳しくないけど」と前置きしつつ、SHUTA.がくりまんじゅう好きであることが判明した。そして「今やってみたいこと、気になっていることは?」との質問に、「経験したことないこと。さっきの話の流れで『ちいかわ』の映画を観に行きたいと思いました」とSHUTA.。すかさず歌広場が「じゃあ一緒に行く?」と言って盛り上がりを見せていた。
ライブパートでは、4人のダンサーとともに、新旧取り揃えた特別なセットリストで全6曲をパフォーマンス。「盛り上がって参りましょう!」と開口一番、ファンに語りかけたSHUTA.。1曲目は軽快なリズムとキャッチーなメロディで人気の「SO-RE-NA」。「せーの!」の合図で「はいはい!」と掛け声をかけ、サビでは人差し指を立ててユーモラスにダンス。間奏では三三七拍子のリズムで、会場が一つになってクラップを合わせた。そんなキュートな雰囲気から一転、「With Me」では男の色気をたっぷりまとい、英語の歌詞をソウルフルに歌い上げた。ダンスでも魅せ、腰を揺らすセクシーな動きに客席から黄色い歓声が飛ぶ。さらに楽曲のいたるところで巧みなフェイクやハイトーンを聴かせ、シンガーとしての真骨頂を発揮した。
MCでは「柱の後ろの人、観えてる?」と気遣ったほか、奥さんの付き添いでSHUTA.のライブを初めて観るという男性客に「最高の奥さんですね!」と話しかけるなど、楽しそうにファンとコミュニケーションした。
クラップがポイントとなる「FLAT」では、指一本から徐々に指の本数を増やして大きな手拍子になる趣向で、まずはクラップを練習してから楽曲がスタート。浮遊感溢れるEDMのビートに乗せ、早口で畳みかけるように歌ったSHUTA.。天井にはミラーボールが回って会場はキラキラの雰囲気に。ペンライトを持ってクラップを合わせる観客の一体感に、SHUTA.も嬉しそうな表情を見せた。そしてバラードの「灯蛾」では、ダンサーのコンテンポラリーダンスをバックに、しっとりと歌い上げる。楽曲の最後はサウンドが熱く激しくなり、SHUTA.も感情を爆発させるような歌唱で会場を圧倒した。
そして新曲「クラクルール」を披露する際は、「緊張しない人なんだけど、今はめっちゃ緊張してる! リハ時間があまりなかったんだけど、やるべきことやったから。ぜひ目撃してほしい」とSHUTA.。客席から「頑張って!」「見守ってるよ!」など声が上がり、「しっかり目に焼き付けて帰ってください!」と言ってパフォーマンスされた。
トリッキーなギターとバキバキのベースで始まる、ボカロ曲を思わせるようなアッパービートの同曲。早口で畳みかけるサビメロが中毒性抜群で、歌詞も耳に刺さる。手をヒラヒラさせるダンスも真似したくなるキャッチーさで、ギターとドラムのキメに動きを合わせるパートはダンサーとの息もぴったり。SHUTA.名義の第一弾に相応しい華やかなかっこよさがありながら、SNS映えもしそうな魅力を携えた楽曲だった。
パフォーマンスを終え大歓声で沸いたオーディエンス。その反応に「思ってた反応の8倍すごい! びっくりした。本当にありがとう」と、一気に緊張がほどけた様子。本来ならここで終わる予定だったが、SHUTA.からのサプライズでもう1曲披露することに。それもライブ時点で解禁直前だった新曲「夏のとなり」。温かみのあるミディアムなビートとシンプルなバンドサウンドが響く同曲に合わせて、観客のクラップが鳴り響く。SHUTA.も手拍子を合わせながら、ファルセットを交えてエモーショナルに歌い、どこか夕暮れのような情景が目の前に広がった。
「今日は集まってくれて本当にありがとう。環境が変わっていくなかで、今までとは違う音楽や映像作りに戸惑いつつ、楽しんでやっています。新しい仲間と出会わせていただいたことで、今まで出てこなかったアイデアもたくさん出てきている。みんなを巻き込んで楽しい現場を作っていきます!」(SHUTA.)
歌広場のMCも手伝ってくだけた雰囲気で、今まで見たことのなかった新しい表情もたくさん見せてくれたSHUTA.。溢れんばかりのクリエイティビティのアウトプットの場として新レーベルの設立を選んだ彼が、ここから発表していく作品への期待がますます高まった、熱くてレアな一夜になった。